人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ハーゲン・クァルテットでモーツアルト「弦楽四重奏曲第17番,第18番,第19番」を聴く

2015年10月03日 09時34分08秒 | 日記

3日(土).まだ風邪が治りません。仕事中はのど飴でしのぎました。わが家に来てから371日目を迎え,体重計に乗るモコタロです

 

          

             1年前より体重増えたけど まだまだ軽いもんだよ

 

  閑話休題  

 

昨夕,トッパンホールでハーゲン・クァルテットによるモーツアルトの弦楽四重奏曲を聴きました プログラムは①弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458”狩”,②同第18番イ長調K.464,③同第19番ハ長調K.465”不協和音”です 本当は前日のコンサート(第14番、第15番、第16番=”ハイドン・セット”前半3曲)も聴きたかったのですが、ワーグナーの「ラインの黄金」があったので聴けませんでした

 

          

 

ハーゲン弦楽四重奏団は、モーツアルテウム管弦楽団の首席ヴィオラ奏者オスカー・ハーゲンを父に持つ4人の兄弟(第1ヴァイオリン=ルーカス・ハーゲン、第2ヴァイオリン=アンゲリカ・ハーゲン、ヴィオラ=ヴェロニカ・ハーゲン、チェロ=クレメンス・ハーゲン)によってザルツブルクで結成されたクァルテットですが、第2ヴァイオリンはアンゲリカからアネッテ・ビクに、その後、ライナー・シュミットに交替して現在に至っています

 

 

          

 

自席はE20番,右ブロック前から5列目の左から3つ目の席です 会場は文字通り満席です.会場が暗転しハーゲン・クァルテットが登場します.左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロという態勢です.第2ヴァイオリンのシュミット以外は兄弟で,ヴィオラのヴェロニカが女性です

ハーゲン・クァルテットのCDは持っていますが,生で聴くのは今回が初めてです.1曲目の第17番は「狩」という愛称が付いていますが,これは狩猟の時の角笛を思わせる第1主題によるものです

第1楽章の冒頭を聴いた第一印象は『何て上品な演奏なのだろうか』という事です.上品と言うよりは『ノーブル(高貴)』と言った方が良いかも知れません.この印象は,この日のすべての上演曲目のすべての楽章に通じるもので,作曲者モーツアルトと同じザルツブルクの出身者として,共感を持って慈しむように丁寧に演奏します.フォルテでも,がなり立てるようなことはありません.あくまでもソフトに,しかもメリハリをつけてノーブルに演奏します

次の第18番イ長調は第3楽章でチェロが独特のリズムを刻むところが印象的ですが,CDで聴いて予習したイタリア弦楽四重奏団の演奏と比べると,かなりテンポが速く,それぞれの時代背景の違いが演奏に表われているのかな,と思いました

休憩後はいよいよ真打登場,第19番”不協和音”です 前の18番の完成からわずか4日後に完成されたという驚くべき曲です 冒頭はチェロから始まる不協和な音楽が奏でられ,前日聴いたワーグナーの「ラインの黄金」の冒頭ではないけれど,混沌とした状態が続きます.この曲では,雲の合間から晴れ間が覗き,澄みきった青空が現われるように,世界が一気に暗から明に転換します

この転換直後の部分をどのように演奏するかが大きな関心事になりますが,ハーゲン・クァルテットの場合は,”待ってました”とばかりにハデハデに入るのではなく,あくまでもノーブルに入ってきて丁寧に演奏します

4人は会場一杯の拍手に応えてモーツアルトの「弦楽四重奏曲第22番k.589”プロシャ王第2番」から第1楽章を演奏しました 私は先週から予習してきたので,すぐに”プロシャ王”セットという言葉が浮かびました

今日は,ハーゲン・クァルテットでその”プロシャ王”弦楽四重奏曲第1番~第3番を聴きます

 

          

 

コメント
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