6日(火)。わが家に来てから374日目を迎え,ガールフレンドの白ウサちゃんと,写らないテレビを前に何かを期待するモコタロです
テレビだったら何か写ってもいいと思うんだけど・・・・・
閑話休題
今日もコンサート会場で受け取ったチラシの中から格安のコンサートをご紹介します 最初は東京藝大「ブラームス 室内楽の喜び~第3回,第4回」です.第3回は11月8日(日)午後3時から,第4回は11月29日(日)午後3時から,いずれも上野の東京藝大奏楽堂で開かれます 私は29日の公演に行きます.入場料は1回券が3,000円,セット券が5,000円で,全席自由です
2枚目は11月14日(土)午後2時から東京藝大奏楽堂で開かれる「第53回東京藝大シンフォニーオーケストラ・コンサート」です プログラムは①ベートーヴェン「エグモント」序曲,②メンデルスゾーン「交響曲第4番イ長調”イタリア”」,③R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」です 指揮は山下一史です.入場料は全席自由で1,500円です
3枚目は12月24日(木)午後6時半から東京文化会館大ホールで開かれる「第65回チャリティーコンサート~メサイア」公演です 指揮は山下一史,オケは藝大フィルハーモニアです ソリストとして,先日藝大オペラ「フィガロの結婚」でスザンナを歌った竹田舞音も出演します.入場料は,S席:4,200円,A席:3,500円,B席:2,500円,C席*1,500円です
最後にご紹介するのは,来年3月19日(土)午後3時から東京藝大奏楽堂で開かれる「寺谷千枝子 さよなら藝大コンサート」です プログラムは①シューマン「女の愛と生涯」,②レスピーギ「メゾソプラノと弦楽四重奏のための『夕暮れ』」,③ブラームス「アルト・ラプソディ」です.東京藝大教授を務める傍ら新国立オペラなどで活躍した彼女の藝大退任記念演奏会で,岡山潔弦楽四重奏団,野平一郎他が共演します
この公演は入場無料ですが,往復はがきで申し込む必要があります.その方法は以下の通りです
閑話休題
池永陽著「珈琲屋の人々 ちっぽけな恋」(双葉文庫)を読み終わりました 先日ご紹介した「珈琲屋の人々」の続編です.池永陽は1950年,愛知県豊橋市生まれ.グラフィックデザイナー,コピーライターを経て,98年に「走るジイサン」で第11回小説すばる新人賞を受賞しデビューしました
『珈琲屋』は総武線沿線の小さな町にある小さな喫茶店です 主人公の行介は親から引き継いだ古めかしいこの喫茶店を一人で切り盛りしています.彼は過去に起きた地上げ事件で,相手のヤクザを殺し刑務所に服役した経験があります かつての恋人・冬子は彼が出所するのに合わせるかのように離婚して,時々『珈琲屋』に客としてやってきます 物語はこの二人の叶いそうで叶わない恋を横軸に,この店にやってくる来客の物語を縦軸にして進められていきます
「特等席」「左手の夢」「大人の言い分」「ちっぽけな恋」「崩れた豆腐」「はみだし純情」「指定席」の7つの短編から成る連作短編集です 正直言って,前作『珈琲屋の人々』を読んだときは,「こんな”素直な”会話が交わされるだろうか?」と感じるシーンが多く,プロットが甘いな,と思いました その点,続編としての「~ ちっぽけな恋」の方は,さほど不自然さを感じさせず説得力があるように思いました
最後の「指定席」では思わぬハプニングが起き,行介と冬子の運命はどうなってしまうのだろうか,と心配になりますが,作者の頭の中には,おそらく続編があるのでしょう 熱いコーヒーでも飲みながらじっくり待つとしましょうか