人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

小林美恵ヴァイオリン・リサイタルを聴く~萩原麻未とクァルテット・エクセルシオが協演

2015年10月17日 09時12分27秒 | 日記

17日(土).昨日,Mさんから「いつもお世話になっているから」としてプレゼントをいただきました

 

          

 

家に帰って,開けてみるとハンカチと靴下のセットが入っていました

 

          

 

「お世話になっている」というのは,私が読んだ本はすべて,読んだ感想をブログを書き終えてからは,Mさんに渡して読んでもらっているので,そのお礼なのでしょう Mさんには「センスのいいプレゼントをありがとう」メールを送っておきました

 

  閑話休題  

 

今年10月末から始まる「METライブビューイング2915-2016」(全10作品)の3枚セット券を買いました 単券だと1枚3,600円(学生2,500円)ですが、3枚セットで9,300円と1枚当たり500円割引になっています

          

          

 

          

 

ということで、今日もかろうじてパソコンがフリーズしないで無事にブログが書けそうなので,小さな幸せを感じている,わが家に来てから385日目を迎えたモコタロです 

 

          

            ご主人は いつフリーズするか 恐怖の中で書いているよ

 

  も一度,閑話休題  

 

昨夕、東京文化会館小ホールで小林美恵ヴァイオリン・リサイタルを聴きました プログラムは①フォーレ「ヴァイオリン・ソナタ」、②プーランク「ヴァイオリン・ソナタ」、③ショーソン「ヴァイオリンとピアノと弦楽四重奏のためのコンセール」です。ピアノは萩原麻未、弦楽四重奏はクァルテット・エクセルシオです

          

          

 

自席はK18番,センター左ブロック右から2つ目です.会場はほぼ満席 さてこの要因は何か?出場者は3組.主人公は小林美恵,ピアノは萩原麻未,クァルテットはエクセルシオです この日,会場に集まった聴衆はいったい誰が目当てで出来たのでしょうか?私は萩原麻未のピアノです

次にどの曲を聴きに来たのでしょうか?私は3曲目のショーソン「ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール」です この曲は,今年6月12日(金)に「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン」のコンサートで,竹澤恭子のヴァイオリン,児玉桃のピアノで初めて聴いて感激した曲です

ロン=ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で日本人で初めて優勝した小林美恵と,ジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門で日本人として初めて優勝した萩原麻未が登場します 小林美恵は濃緑をベースとした,萩原麻未は黒のラメ入りドレスで登場です

1曲目のフォーレ「ヴァイオリン・ソナタ第1番」の演奏に入ります.ピアノから入りますが,音と音とが重なって濁っているような印象を受けました ピアノの位置の問題なのか,曲そのものがそういう風に書かれているのか,分かりません.しかし,それは冒頭部分だけで,曲が進むにしたがってその懸念は払しょくされました 二人のあまりに気持ちの良い演奏に思わず酔いしれて,頭の中が揺れているように感じました フランスのエスプリと言うのでしょうか,今の時代,日本人がこれほどフランス的な演奏が出来ることに驚きます

2曲目はプーランク「ヴァイオリン・ソナタ」です.はっきり言って,冒頭のピアノの音で目が覚めました フォーレといかに離れたところにある作品なのだろうか,と驚きます 緊張感に満ち,目先がクルクル変わり,高度なテクニックが必要とされることが容易に想像できます.フォーレよりもこのプーランクの方が,2人にはピッタリのような気がします

背丈もありスマートな小林美恵の立ち姿を見ていると,まるで女サムライのようです 「寄らば斬るぞ」といった緊迫感が漂っています.一方の萩原麻未も,動物的直観とでもいうような瞬発力のある演奏を展開します その意味では,二人ともサムライかも知れない

 

          

 

さて,休憩後は待望のショーソン「ヴァイオリン,ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール」です 萩原のピアノをバックに,小林が左サイドに立ち,エクセルシオの面々がその右サイドに並びます.左から第1ヴァイオリン=西野ゆかの代演の若き鍵富弦太郎,ヴィオラ=吉田有紀子,チェロ=大友肇,第2ヴァイオリン=山田百子という態勢です.吉田は黒と金がベースの,山田は黒のドレスです

竹澤+児玉の演奏の時も感じたことですが,この曲はとても良い曲です いわばヴァイオリン協奏曲の室内楽版みたいな曲ですが,小林+萩原+エクセルシオのコンビは息がピッタリです 主役の小林美恵が素晴らしいのは言うまでもありませんが,私が特に素晴らしいと思ったのは萩原麻未の演奏スタイルです 主張するべきところはきちんと主張しているのに,主役のヴァイオリンの邪魔を決してしません.アンサンブルに徹しています.このスタイルは彼女の控えめで,しかし芯のある性格を反映しているのかも知れません

この日の演奏曲目はフランスのロン=ティボー国際コンクールの優勝者・小林美恵が選んだ”フランスもの”でした 3曲とも素晴らしい演奏でしたが,その中でも後にいくほど良かったように思います

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする