人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

パソコン壊れる

2015年10月14日 21時58分06秒 | 日記
パソコンが壊れましたU+1F622初めてスマホから投稿しています。うまく反映しているか不明ですU+1F631
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下野竜也+読売日響でジョン・アダムズ「ハルモ二ーレーレ」他を聴く

2015年10月14日 07時01分53秒 | 日記

14日(水)。わが家に来てから382日目を迎え,近い将来を見つめるモコタロです。

 

          

             近い将来の展望かぁ~  点棒がないとリーチかけられないんだよね~

 

  閑話休題  

 

昨夕、サントリーホールで読売日本交響楽団の第552回定期演奏会を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「序曲コリオラン」、②ヒンデミット「白鳥を焼く男」、③J.アダムス「ハルモ二―レーレ」で,②のヴィオラ独奏は読響主席の鈴木康治,指揮は下野竜也です

 

          

 

オケの面々が登場します.コンマスは小森谷巧です.下野竜也が登場し,1曲目のベートーヴェン「序曲”コリオラン”」の演奏に入ります 下野はいつも通り,背の低さを瞬発力でカバー,メリハリのある音楽を展開します 彼はタクトを持ちません.もしタクトを持ってベートーヴェンを指揮したら指揮棒があらぬ方向に飛んでいくでしょう

序曲”コリオラン”と言えば,若き日のセルジュ・チェリビダッケがベルリン・フィルを指揮したモノラル映像を思い出します あれは戦後間もなくのベルリンかどこかの廃墟で演奏していたのではないか,とうっすらと思い出します.鋭い眼光が忘れられない演奏でした

弦楽器群が一旦退場して,態勢を整えます.2曲目がヒンデミットの「白鳥を焼く男~ヴィオラと管弦楽」のため,ヴァイオリンとヴィオラという弦の中高音部の楽器が外され,ヴィオラが主役となります

ステージ上は左サイドにハープが1台,右サイドにチェロ4,コントラバス3,中央後方に管楽器という態勢をとります.ソリストの読響首席ヴィオラ奏者・鈴木康治が下野とともに登場します

この曲は4つの古いドイツ民謡が素材として用いられており,「白鳥を焼く男」というちょっと”危ない”タイトルもその民謡に基づいています 3つの楽章から成りますが,第1楽章はヴィオラ独奏でゆったりとした音楽が奏でられます 表現力と言い,色彩感覚と言い,さすがはベルリン・フィルの契約団員を務めた経験のある演奏家だと思います 読響のどこが好きか,と問われた時,この鈴木康治の存在が大きく影響しています.この人ほど,身体全体で音楽を表現している人は珍しいと思います.曲によっては,演奏するのが楽しくてしかたがない,という気持ちが顔の表情や演奏する姿勢から伝わってきます

第2楽章はハープとヴィオラとのコラボレーションですが,これがまた美しく,ヴィオラの音色を堪能しました 第3楽章は民謡に基づく変奏曲ですが,ヴィオラの明るい面が強調されて楽しく華やかに曲を閉じます

低弦楽器群と管楽器群,そしてハープが『我らが首席奏者』をしっかりとサポートしていました 当たり前のことですが,ヴァイオリンでもない,チェロでもない,ヴィオラ特有の音色を存分に堪能しました

 

          

 

休憩後はジョン・アダムズ(1947~)の「ハルモ二―レーレ(和声学)」です 『現代音楽』に対して,私は常に警戒しています.その第一の対象はシェーンベルクです 彼の音楽のどこがいいのか,さっぱり分かりません.「浄められた夜」以外は

プログラムに掲載されている解説を読んでいたら,「タイトルは,20世紀前半の大作曲家アルノルト・シェーンベルク(1874-1951)の『ハルモ二―レーレ(和声学)』に由来する」と書かれていたので,なおさら警戒しました

この曲は3つの楽章から成り,演奏時間にして40分ほどの曲です 第1楽章冒頭の強烈な総奏と続くミニマル(同じリズムの繰り返し)を聴いて,『これは,イケるかも知れない』と思いました.少なくともシェーンベルクのように音楽を破壊してはいません 第2楽章,第3楽章を通じて受けた印象は,ミニマル・ミュージックにメロディーが乗った独特の『現代音楽』だというものです この音楽はそのまま映画音楽として使えるのではないか,と思いました 宇宙的な広がりを感じる曲なので,「宇宙人の襲来」とか,そういうタイトルならピッタリだと思います

音楽を聴きながら,解説を垣間見ると「アダムズはシェーンベルクを彼の弟子のキルシュナーを通して知り,『12音音楽の響きは好きではない』が,芸術家としての揺るぎない姿勢に刺激を受けた.広い意味で,タイトルは『精神的または心理的な調和(ハーモニー)』を指している」と書かれていました.『12音音楽は好きではないが』というところが気に入りました

そうしたこともあって,私は初めて聴いたアダムズのこの曲が好きになりました 日本では1986年に初演以降,演奏される機会がなく,この日の演奏が約30年ぶりの再演となるそうです.こんな良い曲が・・・・と,とても信じられません

ジョン・アダムズと言えば,数年前のMETライブビューイングの上演演目にオペラ「中国のニクソン」(演出:ピーター・セラーズ)がありました 残念ながら私はその映画を観そこなっています.今となっては観ておくべきでした

1980年には「ハーモニウム」という曲を作っているとのこと.今度,是非,下野竜也指揮読響で聴いてみたいと思います

 

  も一度,閑話休題  

 

気分を良くして家に帰ると,テーブルの上に娘が用意してくれた誕生祝のお花が飾られていました 昨夜はコンサートで遅くなったので,誕生会は今夜に延期してもらいました

 

          

 

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