備蓄米放出、14日にも概要公表 入札で早期売り渡しへ―江藤農水相表明
時事通信 経済部配信
江藤拓農林水産相は7日の閣議後記者会見で、コメの価格高騰を背景にした政府備蓄米の放出について「売り渡し数量など入札の実施概要は早ければ来週中には示したい」と述べ、早期に実施する考えを示した。1年以内に買い戻す条件で売り渡す計画で、入札の概要は14日にも公表する意向だ。
備蓄米放出、農家への配慮要請 運用指針変更で山野JA全中会長
農水省は先月、これまで不作や災害時に限定してきた備蓄米の放出について、円滑な流通に支障が生じた場合にも実施できるよう運用指針を見直した。実際に行うかは改めて判断するとしていたが、今月4日に石破茂首相から備蓄米活用を指示されたことを踏まえ、早期実施を決めた。江藤氏は「ここまできたら、行わないことは現実的にあり得ない」と述べた。
備蓄米放出、農家への配慮要請 運用指針変更で山野JA全中会長
時事通信 経済部配信
全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は6日の定例記者会見で、コメの価格高騰を背景にした政府備蓄米の放出指針見直しについて、「生産者の手取りに影響しないようにしていくことも重要だ」と強調、農家への配慮を求めた。
農林水産省は1月、不作や大規模災害時に限っていた備蓄米放出の運用指針を変更し、円滑な流通に支障が出た場合も可能とした。農水省はJAグループなどの集荷業者に売り渡す方向で準備をしている。
山野会長は指針変更に関して、卸売業者や小売業者の間の短期契約による「スポット価格」を落ち着かせる意図があると分析。その上で、備蓄米放出でスポット価格が下落し、集荷業者が卸売業者に販売する際の「相対取引価格」に波及すれば、農家の収入減につながりかねないと警戒感を示した。
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