創作 嫁姑問題 2 )

2023年07月11日 09時59分15秒 | 投稿欄

妻の由紀の母親の稲子は町内会婦人部仲間に、「あんな息子とは思わなかったのよ」と愚痴をこぼす。
「そうなの。大変なのね」一応、相手は稲子の気持ちを受け止める。
だが、相手は時男の母親の澄子に近い関係なので「稲子さんが、あなたの息子さんを悪く言っていたわよ」と告げる。
性格が勝気な澄子は「人の家のことを第三者に告げたのね。許せない!」といきり立つ。

町内会長の鎌田銀次郎の耳にも、両家のごたごたが届いた。

特に時男がマージャンのみならず、競馬にものめり込んだからだった。
時男の会社の同僚の森田茂が競馬好きで、初めて時を府中競馬に誘ったのである。
それまで、時男は競馬の存在に全く興味を示していなかった。
時男は、その日の最終レースの大穴馬券を的中させる。
自身の誕生日、6月18日の3連単で馬券は267倍。
彼はその日、自身のラッキーナンバー6-1-8に浮いた金の1万円をも投じていたのだ。
267万円もの大金を手にした時男は、同僚の森田茂を連れて新宿のフィリピンパブへ意気揚々の気分となって行く。
そこで出会ったのが、スペインの血を引くアグネスだったのだ。

時男は同席した4人のホステスに「ご祝儀だよ」といきなり1万札を配る。

当然、ホステスたちは小躍りして時男に身を寄せる。

噂を聞いて、ホステスは8人なり、座は盛り上がりに盛り上がる。

ダンサーであるアグネスたちはショータイムで躍る。

ついで歌手であるエミリーたちが歌った。

時男は英語で「慕情」を歌う。

森田茂は「横浜物語」を歌った。

 


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