何度も記したが、人間関係で最悪な事態もるものだ。
二度の刑務所帰りで、その男は、まさか保護観察の身であったのだ。
そんな男に、酒をおごる。
当然、次も次もと期待する。
最悪なのは相手、競輪ばかりではなく、パチンコもしているので、生活保護司は支給されて直ぐに遣い果たすはめに。
そこで、利根輪太郎にまとわりつき、酒を期待する。
スイカカードを渡し「これで飲んだら」と利根輪太郎は甘いのだ。
「酒が飲めないのが、一番辛いだ」
「そうだろうね」と同情する利根輪太郎。
当然、相手は、次も期待する。
1000円以上入金のスイカカードを、男に渡したのはこれまで2度。
さらに、取手駅ビルや周辺の店で男に、酒と食などを奢るのだ。
相手にとっては、こんな都合のいい人間は取手競輪場は出会わないだろう。
そうして、これまで約1か月も避けていた男と今日は出会ってしまったのだ。
男と避けて指定席に逃れていたのだが、今日が400円の指定席が本場開催のために1200円だったので、指定席をや止めたら、最悪にも、男と遭遇する。
「血を吐いて、1週間入院していたんだ」と男は言う。
利根輪太郎は、600円の食事券を男に渡すのだ。
男の哀れさが、利根輪太郎の慈悲の心を動かすことに。
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