<万病の源>
血液がどろどろで流れにくい状態のことを、東洋医学では、「瘀血(おけつ)」 と呼びます
「瘀」とは「停滞」という意味で文字通り血液の流れが滞りよどんだ状態と、その血液のことを指します。
「お血」となった血液は健康な血液と比較して粘りが強く、血管の中を流れにくくなります。
女性の場合、月経障害などによって月経血の排泄が滞ったり閉まってしまうと、生理的な働きを失った血液である月経血は、 お血 となります。
血液には、酸素や栄養を全身に運搬する働きがあります。
血流が悪くなろと、毛細血管を通して体の隅々まで供給できなくなり、栄養や塩分のバランスが崩れます。
その結果、血管から液体が漏れ出し、組織の間にたまることで「むくみ」が生じます。
サラサラ血液を手に入れる血流“劇的”改善法
三上 信久 (著)
慢性的な体調不良を劇的改善
血液をサラサラにする治療・セルフケア
体調不良の原因はドロドロ血液=「瘀血(おけつ)」にあった――
漢方に西洋医学を取り入れ、長年にわたり瘀血の解消に努めてきた医師が語る、健康を維持するための血流改善法とは
肩こりや頭痛、手足の冷え、むくみ、しびれ、痛み……。
こういった慢性的な体調不良は原因がよく分かっていないものが多く、薬を飲んでも治らない、仕方がないと悩みを抱えたまま日常生活を送っている人も少なくありません。
内科クリニックの院長であり漢方にも精通する著者は、こうした不調の多くは血液の流れがスムーズでないために引き起こされている可能性があり、血流の改善によって治すことができるといいます。
血の流れが悪くなり、滞っている状態を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼びます。瘀血はドロドロ血液といわれる状態に近く、血液が毛細血管を通りにくくなるためさまざまな健康上のトラブルを引き起こします。肩こりや冷え性などの一般的な体調不良のみならず、腎不全や網膜静脈閉塞症、深部静脈血栓症などの難治性疾患の原因ともされています。そのため著者は血流改善によいとされる漢方薬だけでなく、血を固まりにくくする化学的な薬品も用いて患者の瘀血解消に取り組み、治療を行ってきました。また、血液の状態を良くする食事など日常的な生活習慣を整えて血流を改善することでも、一見無関係に思えるさまざまな体調不良の解消につながるのだといいます。
本書では、むくみ・しびれ・痛みなど、原因不明な体調不良を抱える読者に向けて、その解決策となる血流を改善する治療法と、予防のために実践できるセルフケアについて紹介しています。
薬を飲んでも治らず、仕方がないと諦めてしまっている人へ――
わずかな不調にも煩わされることなく、健康でいきいきとした毎日を取り戻すために、助けとなる知識や方法が得られる一冊です。
ワーファリンによる瘀血(おけつ)改善事例がいくつか記載されており、血流が悪い人には参考になるかと思います。若干記述が専門的で難しいですが、ゆっくり読めば理解できます。
「瘀血」にもフリガナがなく、その点だけは不親切に感じました。
第4章では生活習慣の改善について書かれており、参考になりました。
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