複雑な機能を持つ人体。
その人体は細胞から形づくられている。
そこで、その細胞の状態を見ることで、多くの病気の原因が分かる。
病気の原因は何か?
<血液の汚れに根本原因がある>という説もある。
病理医師は、病院の原因を診断する。
具体的には、採取された細胞や組織を顕微鏡でで観察し、異常や疾患を診断する。
では、なぜ細胞を見ると病気の原因が分かるのか?
それは細胞こそが生命の基本単位だからだ。
複雑に想える人体は37兆という細胞の集まりだ。
多くの病気は、「細胞が痛むこと」だ。
そして、治療は「細胞を治すものだ」。
つまり、治療で「傷んだ細胞を取り除く」のである。
そもそも、細胞はどのような時に痛み、<病>となるのか。
細胞が損傷する原因は、最近やウイルスによる感染だ。
そして、自己免疫が暴走する。
結果として遺伝子の異常、老化、放射線などさなざまなものが考えられる。
最もダメージを受けるのは、酸素に関連するものだ。
細胞は、取り入れた酸素をもとに細胞内のミトコンドリアを生成し、自らを修復したり、周囲の細胞とやりとりするためのタンパク質などを合成して、生命活動の源にしている。
だから、酸素がなければ生きていけない。
酸素は血管を流れる赤血球を介して、各器官に運ばれる。
だが、何らかの原因でその流れが遅くなったり、血栓などで血管がつまったりすると、酸素が不足し、細胞が痛んでしまう。
血栓などによる血管の梗塞をいかに防ぐかである。
そこに、大きな課題があるのだ。
また血液は酸素とともに栄養を全身に運んでいる。
ゆねに、血液が汚れてドロドロになると、血液を介して酸素と血液が全身に十分に送られなくなるのだ。
当然、細胞も損傷されるのである。
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