![]() | ノッティングヒルの恋人 [DVD] |
クリエーター情報なし | |
ポニーキャニオン |
テレビで見ました。はじめてみました。
1999年といえば、台湾にどっぷりはまったころで、もちろんこの映画のタイトルは知ってましたが、興味もわかずそのままになっていました。
今は、私に一大イギリスブームが訪れていますので、舞台がロンドンというだけ見たくなります。
ジュリアロバーツ演じるヒロインの名前がアナで、大スターにしては平凡なんじゃ・・・と思ってたのですが、見ているうちに気がつきました。
「あ、これはローマの休日なんだ~。だからアナなんだな~」
最後にはご丁寧に記者会見のシーンまであって、クスクスしちゃいました。
さて、この映画の見所は主演二人の非現実的なロマンスと言うことになるのでしょうけど、それ以上に主役ヒューグラント演じるウィリアムの友人たちがよかった!すごくリアリティーがありました。
アナとの別れで落ち込んだウィリアムにどんどん女性を紹介していくのも、ありそうな話。
とにかくあの友人たちはよかったなぁ~。
この友人関係の距離感、共感できるところが多いんです。
日本人に近いのかな?
つかず離れずと言うか、あまり友人個人のエリアにどかどか入らない感じがいいですね。
これは多くのアメリカ映画を見てるときには感じないものです。(これもアメリカ映画ですけど。。w)
ずっと以前に、やはりヒューグラント主演でアメリカ人の女性との恋愛を描いた「フォーウェディング」という映画がありましたが(この映画の公開時はまだ台湾にはまってなかったので劇場に見に行きました^^)、あの映画でも友人(フラットメイトの女の子)との関係がいいなぁと感じたものです。
そうか、イギリスでは、(恋愛関係でない)男女の部屋のシェアは普通のことなんだ。と、けっこう目からウロコの出来事でした。なぜかというと、当時経済的事情により職場の男性2人とルームシェアしていたからでした。(3DKを3人で^^もちろん、ただのシェア)
今は男女のシェアハウス、日本でも普通ですけど、当時は変人扱いで、この映画見て勇気づけられました。
と思ったら、この二つの映画、脚本家が同じ人なんですね~
なるほど、似てるわけだ。
この脚本家さん、他にも「ブリジットジョーンズの日記」や「ラブアクチュアリ」などの脚本も書いるんですね。どれも未見なので、見てみようと思います。
友人関係に注目して。
今度の日曜に「ラブアクチュアリ」はD-lifeで放送してくれるようなので、録画します。
で、「ノッティングヒルの恋人」の話に戻ります。
いちばん「おお~っ!」と心に残ってるのが、
大スターから最初のデートのオファーを受けたウィリアムが、
「しまった!今夜は妹の誕生パーティーやるんで・・・」となったところです。
このシチュエーション。
あなたならどうしますか?
たとえば、憧れのスターが日本に来て、何かのきっかけで夜にゆっくり会えるチャンスがあったとします。
でもそのとき別の予定が入ってたら・・・。
私だったら、ぜったいスターをとっちゃいますよ。迷わず。
だってね~そうでしょ。
こんなチャンスは二度とないんですから。
でも、ウィリアムは困っちゃうんですよ。
この時点で、御伽噺みたいな話が、リアルになってるんですよね。
ウィリアムがアナを自分のリアルな世界の住人として見ているってことなんでしょう。
それがわかったから、アナももっと魅かれていったのかもしれません。
普通の人は線を引きますよね。
「この人と自分は別世界の人間だ。だからこのチャンスを逃したら交わることは二度とない」
と考えるわけです。
その時間だけ魔法にかかったような気分だろうと思います。
この映画は、現実にはそうありそうもないことだけど、もしこんなことがおきたら・・・?という仮説をとても楽しく掘り下げてくれたなと思います。
そのあたりの微妙な感覚を上手く表現してるんじゃないかと思うのです。
あ、でもそんなにありそうもない話でもないのかも。
シチュエーションは違いますが、私もそれに似た体験があります。
憧れのスターが目の前にいて、自分と話をしてくれる。
それを、どう自分の中で取り扱うのか。
面白いテーマですよね。
さて、シャーロックの主演二人が相次いで来日するらしいです。
日本人のファンもいろんな思いを胸にすることでしょう。