ピッピッピッ、ピーーー!!!
スタート台に上がり足の親指をしっかけた
Take your marks
ピッ!!!
その瞬間、頭の中で
「直ぐに動いちゃいけない!」
「また失格を取られる!」
ヤダー!
「でもスタートしなきゃ!」
「でも、でも、でも、
どんなに遅くスタートしてもまた失格になるかも…」
ヤダヤダ、ヤダー!
エッ?どうしよう…
多分、そんな事を頭がよぎったのはほんの一瞬の事
時間にしたら0.1秒とか0.2秒くらい
もしかしたら瞬きした一瞬に頭を巡った事だったかもしれません
他の人から見たら「いつも通りの遅いリアクション」くらいなモンだったと思います
でもね、本人の動揺はかなり激しいものでした
スタートの合図に動こうとした瞬間の出来事です
ほんの一瞬が5秒にも10秒にも感じられる時間
どんなにみんなが「アレはフライングではなかった」と言って信じてくれても、私は前回の大会でフライング失格になってます
事実とは異なってても、既成事実として一生残るのです
仕方のない事だとしても、これっぽっちも楽しくありません
楽しむ為に参加してる大会です
失格にならないように細心の注意を払って参加してるリレーです
これがね、日本記録を取るような一流の選手ならば既成事実は残らないのでしょう
でも、どんなに泳いでもメダルすら取れない私なんかの記録がどうなっても誰も関心はないのだと思ってます
友達に相談しました
そしたら、「大変だし、気持ちの整理もつかないだろうけど、何回もチャレンジして、その気持ちを薄めるしかないね…」って言ってくれました
確かにそれしか方法はないかもしれません
楽しくない
楽しめない
マスターズ水泳ってこんなに辛い競技だったんですね
噂で聞きました
・タッチ板が古くなってきたのでよく起こる誤動作である
・資金がないので新しく購入できない
・協会側で撮ったビデオならば参考にするけど、参加者が撮影した映像は参考にしない
・誤動作の起きるタッチ板は日本記録や世界記録を狙うレーンには設置しないようにしてる
あーやっぱり記録狙いの人たちの為の大会なんですね
健康スイマーは大会を盛り上げる為のサクラでしかない
でもね、そうだとしても見てた役員さんに聞いてフライングがあったから確認する事はできると思うんですよね
今回のジャパンマスターズ に関しては、滞在時間が短かったので何事もありませんでした
これも聞いた話ですが、「日本記録を全部で○○つ出す」とか偉い役員さんが言ってたらしいです
やっぱり記録第一主義なんですね
偉い方がその考えだと底辺のスイマーは置き去りですね
参加人数が少なくなってきたからこそ、底辺を広げて楽しめる大会であって欲しかったです
まっ昔のことを掘り返してゴチャゴチャ言いましたが、友達が言ってくれた「記憶を薄める」事にしたいと思います
って事はまだ暫くは辛い記憶に身体が硬直するって事ですね
ヤレヤレ…
↓↓↓今回のジャパンマスターズの参加賞