具合が悪くなったときに、あなたは人にそれを伝えられますか?
(今、具合が悪いと言ったら、みんなに迷惑だ…)
(こんな場所で具合が悪いなんて言ってられない)
(知ってる人がいないから、具合が悪いなんて伝えられない)
(具合が悪すぎて、声が出ない)
(みっともない)
(もっとがんばれるんじゃないか?)
(じっとしてれば、すぐ治るんじゃないか?)
(こんなに気分が悪いから、誰かが気付いてくれるはず…)
そんなことを考えて、自分の中で解決しようとするんじゃないのかな?
倒れた回数は4回。
気分が悪くなったことは数知れず…
そんな私が言えるのは、
是非、人には伝える努力をして欲しい。
それは、自分の為だから。
倒れる時に、何も考える事も出来ずに倒れる場合には、どうしようもないけど、少しでも考える暇があるなら、「具合が悪い」とアピールして欲しい。
混んでいるバスの中。
つり革につかまって立っていた時に、具合が悪くなってきた。
(((まずい)))って思ったけど、混んでいるバスの中はしゃがむ場所もない。
自分の前に座っている人に、「具合が悪いから席を譲って…」とは言えなかった。
「早くバス停について!」と心の中で願ってたけど、身体はもたなかった。
倒れたと言うか意識を失った。
でも、目を開けたまま意識を失ったので、今でも何が起こったのか思い出すことは出来る。
私は自分の前に座っていた人にいきなり倒れこんだ。
つり革から手が離れて、もたれかかった。
さっきまで座っていた人の顔が、目の前にある。
周りの人が、私をおこそうとしている。
暫くして、終点のバス停に着き、みんながいっせいに降りる。
私が倒れこんだ人と、たまたま乗り合わせていた高校の後輩の子が、両脇を抱えて私をバスから降ろしてくれた。
座れるイスの所まで2人で、私を運んでくれて、座って暫くして私は意識を取り戻してきた。
私は、混乱してたために、ひたすら「ごめんなさい」「すみません」を繰り返していた。
もし、具合が悪くなった時に、「席を譲ってもらっていたら」「人の迷惑をかえりみずしゃがんでいたら」意識を失わなくてすんだかもしれない。
あの頃は、恥ずかしくて言えなかった。
今ならば、言えると思う。
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去年の11月にペースメーカーの調子が悪くなった時に
私は何人かの人には、調子が悪いと伝えていた。
だから、倒れたらペースメーカーを入れていることを救急隊に伝えて欲しいと頼んでおいた。
個人種目を終えたときに、脈がかなり少なくなったのに気付いたので
私はアッププールのプールサイドで体育座りをして休んでいた。
アッププールは混んでいたけど、倒れるときには混んでいる場所の方が
見つけてもらいやすいので、そこで休んでた。
着替えに行くことも出来ず、動けなかったからそこに居たんだけど、
声を掛けてくれたのはたった1人だけだった。
私が調子が悪いと伝えておいた友人の一人だ。
(大会には救護室があるのを今の今まで忘れていた)
人はやさしいけど、事が起こる前に気付く人は少ない。
気付いても、声を掛けるタイミングがわからない人が多い。
それが、知らない人ならば尚更だ。
人のやさしさを引き出す為には、自分の努力も必要だと思う。
健康な人達は、自分の体調を過信する傾向にあると思う。
病気をした事がある人のほうが慎重だと思う。
健康な人は、具合の悪い人を見つけたら、声を掛けてあげてください。
相手は「大丈夫!」と必ず言います。
でも、大半はウソです。
大袈裟な事になるのを避けようとしてるだけです。
誰か助けを呼んであげてください。
同じクラブの仲間や、大会関係者など、横になれる場所を提供できる人に…
大袈裟になってもいいじゃないですか?
具合が悪くなったら、是非、具合が悪いと言いましょう!
こんな支離滅裂な長い文章を最後まで読む人は居ないと思うけど、
これは同じブログランキング仲間の
「50からのマスターズ水泳」を書いている、ryunosukeさんの
「今年のジャパンマスターズで亡くなった方を目撃した」を受けて書きました。
亡くなった方の死を無駄にしないためにも、みんな是非、健康で楽しく泳ぎ続けましょう。
そして、自分の身体との対話を忘れずに!
今更ですが、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。