今日の「お気に入り」は、山本周五郎(1903-1967)著「ながい坂」から。
「なにごとにも人にぬきんでようとすることはいい、
けれどもな、人の一生はながいものだ、
一足跳びに山の頂点へあがるのも、
一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、
結局は同じことになるんだ、
一足跳びにあがるより、
一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、
いろいろな風物を見ることができるし、
それよりも一歩、一歩を慥(たし)かめてきた、という
自信をつかむことのほうが強い力になるものだ。」
「なにごとにも人にぬきんでようとすることはいい、
けれどもな、人の一生はながいものだ、
一足跳びに山の頂点へあがるのも、
一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、
結局は同じことになるんだ、
一足跳びにあがるより、
一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、
いろいろな風物を見ることができるし、
それよりも一歩、一歩を慥(たし)かめてきた、という
自信をつかむことのほうが強い力になるものだ。」