今日の「お気に入り」。
「 ・・・・ 私は子どものころから 、 自分が正しいと思うことを選んできたほうだとは思います 。 でも 、
昔の人はほとんどそうだったのではないでしょうか 。 目の前にいる相手と 、その場で付き合っていた時代
には 、 自分で判断し 、 自分が正しいと思うことを選ぶほかないのですから 。」
( 中 略 )
「 携帯が常にオンの状態の今の若者にも 、本当は自分で決定すべきことが 山ほどあるはずです 。それなら 、
いっそのこと自ら進んで孤独になってみてはどうでしょうか 。 携帯が常にオンの状態という ことは 、 人間
関係が常にオンだということ 。 これでは孤独になりようがありません 。 孤独になるということは 、何かに
打ち込める状況をつくり出すことでもある 。 孤独になれば 、 自分で責任を負うこともできる 。」
( 中 略 )
「 ここで言う孤独とは 、 一人でご飯を食べるというような物理的な孤独ではなくて 、 自分一人で物事を考え
る 、 携帯オフの状態で自分だけの時間を持つという精神的な孤独のこと 。 大事なのは 、 たくさん仲間がい
ても、何かを決定するときには自分で考えるということです 。
今の若者たちは 、 もしかしたら孤独にさえさせてもらえないと思っているかもしれませんね 。 携帯電話の
メールが来たら 、 すぐに返さなければ村八分にされる恐れだってあるでしょう 。」
( 中 略 )
「 自分が面白いと思ったこと 、 正しいと思ったことを 、 その場で自分で決定する 。そのうえで積み重なっ
た経験は紛れもなく自分で行ってきたことですから、自信を持って他人に話せます 。『 自分 』というものは 、
そうした積み重ねによってつくられるのだろうと思うのです 。」
( 中 略 )
「 ・・・・ 自分というものは自分のしてきたことのうえに成り立っているのですから 、 過去を美化すること
もできなければ 、 過去を灰色にすることもできないということ 。 そういう誤魔化しのきかない自分という
ものに誇りを持って相手に接しないと 、 対等な話はできない 、 ということなのでしょうね 。
もちろん自信なんて 、そう簡単につくものではありません 。 私も若いころには 、 物事が思うようになら
ずにジタバタしてみたり 、 落ち込んだり・・・・ 。 今でも悩みは尽きません 。 それでもやっぱり我が道
を行くよりほかないのです 。なぜなら自分というものは 、そういうふうにしか 、つくれないものなのです
から 。」
( 出典:山極寿一著 「 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ 」. 朝日新聞出版 刊 )
「 総長 」って、「 〇〇組 」の響き あり、「 〇〇組 総長 」こっわそー 。
「 ゴリラ組総長 」・「 京大組総長 」やさしそー 、「 東大組総長 」つっよそー 、えっらそー 。