八月や 六日 九日 十五日、
年末まであと138日の
今日、8月15日の「お気に入り」は、NIID ( NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES 、国立感染症研究所 )
の ウイルス第三部 感染病理部 感染症疫学センター が2020年7月7日に公開した 「 日本国内の新型コロナ
ウイルス感染症第一例 」に関するレポートの 全文 です 。
中国由来の「元祖 コロナちゃん」の 世界的な流行 の原因が「 人類 が 地球規模で 移動 し続ける ことにある 」のは
間違いありません。21世紀の地球では、商用であれ、観光目的であれ、就学・就業のためであれ、買い出しであれ、
何であれ、異国間のヒトの流れは、制限は出来ても、止めることは出来ません 。無かったことにも 出来ません 。
どこの国の、どこの国籍のヒトであるかを問わず、ヒトは、未来永劫、何かを求めて、越境し、移動し続けます 。
コロナ感染 の 「 日本国内第一号感染事例 」のレポートを読むと、現代の日本と諸外国間の「 国境なきコロナ 」
拡散の実態が見えてきます。
中国の武漢市における市中感染の発生に端を発し、家族間の感染、国際間・国内間のヒトの移動・ヒト―ヒト感
染の連鎖により、新型コロナウィルスが、瞬く間に世界中に拡散してしまったことがよく理解できます。
一度開けてしまった「 パンドラの箱 」は元には戻りません 。
2020年1~2月の「 ダイヤモンド・プリンセス 」という小さな「 お船 」の乗員・乗客の「 隔離・除染 」で
さえ、あんなに難しかったのに、国際航空便が一日も休まず、 CO₂を吐き続け 、地球上を飛び交う、今日の世界で 、
出入国が自由の「 にほん丸 」という大きな「 お船 」の乗員・乗客の「 隔離・除染 」の「 難度 」は極めて高い 、
・・・「 超ムズい 」、「 出来そうもない 」のは素人にもわかります。
世界中の皆が皆、NIIDの報告にある Aさん や Bさん や その家族 の 立場 になりうるのですから 。
マスク、手洗いは 気休めに過ぎませんが、やらないよりは マシ 、ほかに手立てがありませぬ、
この先もずーっと、ってのは、随分と鬱陶しいことですけど、仕方なし、 ヒトが自ら招いた災厄ですから 。
「 コロナちゃん 」にせよ「 デルタちゃん 」にせよ「 ラムダちゃん 」にせよ、基本的な対策は、
・・・・「 ワクチン 」・「 集団免疫 」・「 抗ウィルス治療薬 」の三本立て、人知を尽くして感染拡大に歯止めを
かけ、「 ウィルスとの共生 」を考えていかなければいけないんでしょうね 、多分
・・・ じっくり、 辛抱強く、 いつまでも、どこまでも続く ・・・ 鼬(いたち)ごっこ( virtuous circle or vicious circle ? ) 。
21世紀 の 人類 が迎えた 新しい ステージ の 幕 は まだ 開いたばかりです 。ロングラン 間違いなし 。
「 日本国内の新型コロナウイルス感染症第一例を契機に検知された中国武漢市における市中感染の発生
(速報掲載日 2020/7/7) (IASR Vol. 41 p143-144: 2020年8月号)
患者A は、2020年1月3日(以下、特記しない日付は2020年)に中国武漢市に滞在中に発熱を認め、
帰国日の1月6日に日本国内のクリニックでインフルエンザ迅速診断キット陰性とされ、自宅療養
をしていたが、症状が軽快しないため、1月10日にX病院を受診し、胸部レントゲン写真で肺炎像
が確認された 。1月13日には肺炎症状が改善をみないことを受け、1月14日に管轄保健所により
行政検査の手続きがとられ、1月15日夜に確定診断がなされ、日本国内で検知された新型コロナ
ウイルス感染症第一例目となった 。世界保健機関(WHO)に対しては1月16日未明に国際保健規則
に基づいて症例の発生が通告された 。
患者A は、2019年12月20日に日本から武漢入りし、1月6日に帰国するまで、 患者A の家族 とともに
両親・弟家族 の家に滞在した 。患者A は、今回の武漢市滞在中に、武漢市において当時の感染源と
推定されていた 海鮮市場 の訪問歴、また 中国国内での医療機関の受診歴 等、その他の リスク行動
はなかった 。
一方、 患者A の父親( B氏 とする )が2019年12月28日に発熱し、自宅近所のクリニックに通院し、
『普通の風邪』として治療を受けていた 。1月7日に、B氏 は武漢市内の病院に入院し、CT画像上
の肺炎所見と、入院日に採取された血液の検査における 肺炎クラミジアIgG陽性(IgM陰性) に
よって クラミジア肺炎 と診断されたとのことである 。
12月20日に 患者A が、武漢市入りした後、12月28日に B氏 が発熱するまでの B氏 の行動歴は、患者A
によると、近所の外出や買い物程度であり、医療機関の受診や海鮮市場への訪問、同居家族を含
め 明らかに症状のある者との接触歴はなかった 。
B氏 は、平素は武漢で 妻 と、次男家族( 次男、妻、子供1名 )の 5人暮らし 。12月20日に、 患者Aと
その子供2名 が、12月27日には、 患者A の妻 が合流し、1月6日に 患者Aの家族4名 が帰国するまで、
B氏 の家には、 計9名 滞在 していた 。
1月3日に、 患者A 以外に、 患者Aの妻 、 患者Aの弟 が発熱し、 患者Aの妻 は、翌日に解熱、 患者A の
弟は、1月7日に解熱したとのことである。つまり、 B氏の同居者、成人5名のうち、3名 が 同時に
発熱 していた 。
上記の疫学調査の結果から、 患者A の感染源は、 武漢市の市中で感染 した、もしくは、 クラミジ
ア肺炎 と診断されていた B氏 が感染源であった 可能性の2つ が考えられる 。
現在のところ 新型コロナウイルス感染症の潜伏期は2~14日 と言われており、 患者A の発症日
(1月3日)を起点とすると、遅くとも、1月1日には、武漢市において市中感染が発生していた
可能性が高い 。また、仮に B氏 が、 新型コロナウイルス感染症 であったとすれば、 自宅周辺の市
中での感染の可能性が高く 、遅くとも12月26日には武漢市において市中感染が発生していた可
能性がある 。
1月14日に、WHOは武漢市の新型コロナウイルス感染症事例に関して、主に家族を中心として限
定的なヒト―ヒト感染が起こっている可能性があること、より広範囲なアウトブレイクが発生
する可能性があることを指摘した。また1月22日には、WHOによる現地調査の結果、ヒト―ヒト
感染が発生していると指摘した
(https://www.who.int/news-room/detail/27-04-2020-who-timeline---covid-19) 。
日本国内において、医療機関と地方自治体との良好な連携体制に基づき、第一例目を迅速に探
知し、適切に対応できたこと、また、1月15日の段階で、武漢市における市中感染の発生を認
知することができたことなど、大変貴重な事例であると考える。公表に同意いただいた関係者
に深謝する 。
国立感染症研究所ウイルス第三部
感染病理部
感染症疫学センター 」
嗚呼、美しい 世界の国は・・・(^^♪ 今は昔。
年末まであと138日の
今日、8月15日の「お気に入り」は、NIID ( NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES 、国立感染症研究所 )
の ウイルス第三部 感染病理部 感染症疫学センター が2020年7月7日に公開した 「 日本国内の新型コロナ
ウイルス感染症第一例 」に関するレポートの 全文 です 。
中国由来の「元祖 コロナちゃん」の 世界的な流行 の原因が「 人類 が 地球規模で 移動 し続ける ことにある 」のは
間違いありません。21世紀の地球では、商用であれ、観光目的であれ、就学・就業のためであれ、買い出しであれ、
何であれ、異国間のヒトの流れは、制限は出来ても、止めることは出来ません 。無かったことにも 出来ません 。
どこの国の、どこの国籍のヒトであるかを問わず、ヒトは、未来永劫、何かを求めて、越境し、移動し続けます 。
コロナ感染 の 「 日本国内第一号感染事例 」のレポートを読むと、現代の日本と諸外国間の「 国境なきコロナ 」
拡散の実態が見えてきます。
中国の武漢市における市中感染の発生に端を発し、家族間の感染、国際間・国内間のヒトの移動・ヒト―ヒト感
染の連鎖により、新型コロナウィルスが、瞬く間に世界中に拡散してしまったことがよく理解できます。
一度開けてしまった「 パンドラの箱 」は元には戻りません 。
2020年1~2月の「 ダイヤモンド・プリンセス 」という小さな「 お船 」の乗員・乗客の「 隔離・除染 」で
さえ、あんなに難しかったのに、国際航空便が一日も休まず、 CO₂を吐き続け 、地球上を飛び交う、今日の世界で 、
出入国が自由の「 にほん丸 」という大きな「 お船 」の乗員・乗客の「 隔離・除染 」の「 難度 」は極めて高い 、
・・・「 超ムズい 」、「 出来そうもない 」のは素人にもわかります。
世界中の皆が皆、NIIDの報告にある Aさん や Bさん や その家族 の 立場 になりうるのですから 。
マスク、手洗いは 気休めに過ぎませんが、やらないよりは マシ 、ほかに手立てがありませぬ、
この先もずーっと、ってのは、随分と鬱陶しいことですけど、仕方なし、 ヒトが自ら招いた災厄ですから 。
「 コロナちゃん 」にせよ「 デルタちゃん 」にせよ「 ラムダちゃん 」にせよ、基本的な対策は、
・・・・「 ワクチン 」・「 集団免疫 」・「 抗ウィルス治療薬 」の三本立て、人知を尽くして感染拡大に歯止めを
かけ、「 ウィルスとの共生 」を考えていかなければいけないんでしょうね 、多分
・・・ じっくり、 辛抱強く、 いつまでも、どこまでも続く ・・・ 鼬(いたち)ごっこ( virtuous circle or vicious circle ? ) 。
21世紀 の 人類 が迎えた 新しい ステージ の 幕 は まだ 開いたばかりです 。ロングラン 間違いなし 。
「 日本国内の新型コロナウイルス感染症第一例を契機に検知された中国武漢市における市中感染の発生
(速報掲載日 2020/7/7) (IASR Vol. 41 p143-144: 2020年8月号)
患者A は、2020年1月3日(以下、特記しない日付は2020年)に中国武漢市に滞在中に発熱を認め、
帰国日の1月6日に日本国内のクリニックでインフルエンザ迅速診断キット陰性とされ、自宅療養
をしていたが、症状が軽快しないため、1月10日にX病院を受診し、胸部レントゲン写真で肺炎像
が確認された 。1月13日には肺炎症状が改善をみないことを受け、1月14日に管轄保健所により
行政検査の手続きがとられ、1月15日夜に確定診断がなされ、日本国内で検知された新型コロナ
ウイルス感染症第一例目となった 。世界保健機関(WHO)に対しては1月16日未明に国際保健規則
に基づいて症例の発生が通告された 。
患者A は、2019年12月20日に日本から武漢入りし、1月6日に帰国するまで、 患者A の家族 とともに
両親・弟家族 の家に滞在した 。患者A は、今回の武漢市滞在中に、武漢市において当時の感染源と
推定されていた 海鮮市場 の訪問歴、また 中国国内での医療機関の受診歴 等、その他の リスク行動
はなかった 。
一方、 患者A の父親( B氏 とする )が2019年12月28日に発熱し、自宅近所のクリニックに通院し、
『普通の風邪』として治療を受けていた 。1月7日に、B氏 は武漢市内の病院に入院し、CT画像上
の肺炎所見と、入院日に採取された血液の検査における 肺炎クラミジアIgG陽性(IgM陰性) に
よって クラミジア肺炎 と診断されたとのことである 。
12月20日に 患者A が、武漢市入りした後、12月28日に B氏 が発熱するまでの B氏 の行動歴は、患者A
によると、近所の外出や買い物程度であり、医療機関の受診や海鮮市場への訪問、同居家族を含
め 明らかに症状のある者との接触歴はなかった 。
B氏 は、平素は武漢で 妻 と、次男家族( 次男、妻、子供1名 )の 5人暮らし 。12月20日に、 患者Aと
その子供2名 が、12月27日には、 患者A の妻 が合流し、1月6日に 患者Aの家族4名 が帰国するまで、
B氏 の家には、 計9名 滞在 していた 。
1月3日に、 患者A 以外に、 患者Aの妻 、 患者Aの弟 が発熱し、 患者Aの妻 は、翌日に解熱、 患者A の
弟は、1月7日に解熱したとのことである。つまり、 B氏の同居者、成人5名のうち、3名 が 同時に
発熱 していた 。
上記の疫学調査の結果から、 患者A の感染源は、 武漢市の市中で感染 した、もしくは、 クラミジ
ア肺炎 と診断されていた B氏 が感染源であった 可能性の2つ が考えられる 。
現在のところ 新型コロナウイルス感染症の潜伏期は2~14日 と言われており、 患者A の発症日
(1月3日)を起点とすると、遅くとも、1月1日には、武漢市において市中感染が発生していた
可能性が高い 。また、仮に B氏 が、 新型コロナウイルス感染症 であったとすれば、 自宅周辺の市
中での感染の可能性が高く 、遅くとも12月26日には武漢市において市中感染が発生していた可
能性がある 。
1月14日に、WHOは武漢市の新型コロナウイルス感染症事例に関して、主に家族を中心として限
定的なヒト―ヒト感染が起こっている可能性があること、より広範囲なアウトブレイクが発生
する可能性があることを指摘した。また1月22日には、WHOによる現地調査の結果、ヒト―ヒト
感染が発生していると指摘した
(https://www.who.int/news-room/detail/27-04-2020-who-timeline---covid-19) 。
日本国内において、医療機関と地方自治体との良好な連携体制に基づき、第一例目を迅速に探
知し、適切に対応できたこと、また、1月15日の段階で、武漢市における市中感染の発生を認
知することができたことなど、大変貴重な事例であると考える。公表に同意いただいた関係者
に深謝する 。
国立感染症研究所ウイルス第三部
感染病理部
感染症疫学センター 」
嗚呼、美しい 世界の国は・・・(^^♪ 今は昔。