「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

一粒万倍日 Long Good-bye 2024・08・26

2024-08-26 06:16:00 | Weblog

 

  今日の「 お気に入り 」は 、 村上春樹さん ( 1949 -   )

 の随筆「 村上朝日堂  はいほー! 」( 新潮文庫 )

 の中の 小文から抜き書き 。

  引用はじめ 。

 「 僕は一月十二日生まれだから星座でいえば
  山羊座 、血液型はA型である 。
   僕の女房は十月三日生まれの天秤座である 。
  占星学的にいうと 、山羊座と天秤座の組合わ
  せというのはあまり相性が良くないらしい 。
  要するに山羊座が大地に足をつけてこつこつと
  働いて真面目に生きているのに対して 、天秤
  座はあっちこっちと飛びまわってちゃらちゃら
  としている 。浮遊していて 、ノリが軽いので
  ある 。山羊座の方にしてみれば『 なんだよ 、
  やってられないよな 』と思うし 、逆に天秤座
  の方は『 ふん 、まったく頭が固いんだから 』
  と思うしで 、これはやはりうまくいかない 。」

 「 もともとは僕は占いというのに興味のない人
  間で 、星座とか血液型とか天中殺だとか 、そ
  ういうことはべつにどうでもいいと思っている 。
  頭から信じないとか 、そういうのを信じている
  人間を馬鹿にするとか 、そういうのではない 。
  ただ単に積極的な興味を持たないだけである 。
  世の中にはまあそういうものもあっていいだろ
  うと思っている 。でも自分の方からは進んで
  関わり合いになろうとは思わない 。」

 「 でも僕は例外的にこの『 山羊座と天秤座の組
  み合わせはロクなことがない 』という占星学の
  説だけはしっかりと信じている 。これは経験的
  に見て 、全部当たっているからである 。どう
  いうわけか 、僕のまわりにはこの山羊座 、天
  秤座の組み合わせのカップルがやたらと多い 。
  僕はそれがどのような災厄をもたらすかをよく
  知っているから 、そういうカップルができそう
  になるといつも『 ロクなことはないから 、や
  めたほうがいいよ 』とそっと忠告するのだが 、
  その時は向こうも頭が熱くなっているからあま
  り効果がなくて 、みんな結婚してしまう 。ノ
  アの忠告を嘲笑って洪水に溺れて死んでしまっ
  た愚かな人々と同じである 。でもまあ世の中
  というのはそういうものなのだろうと思う 。
  災難の実体というものは 、それが我が身に降
  りかかるまでは理解できないものなのだ 。」

 「 夜空に輝く
   哀しい星座
   どこまで行っても
   悩みは尽きず
   これが運命 、あきらめなさい
   カプリコーン 」

  引用おわり 。

  小文のタイトルは「 わり食う山羊座 」。

  因みに 、僕は一月○○日生まれだから星座でいえば

  山羊座 、血液型は○型です 。

   僕の女房は十月○日生まれの天秤座で 、血液型は

  ○型です 。だから何なんだって 。

  ( ´_ゝ`)

 ( ついでながらの

   筆者註:カプリコーン、カプリコン(英: Capricorn)
       カプリコルヌス(羅: Capricornus)
       カプリコルニス(羅: Capricornis)

       Capricorn 磨羯宮
       Capricornus やぎ座
       Capricornis カモシカ属の学名。」

      「 天中殺(てんちゅうさつ)とは 、四柱推命
       と算命学内のであり 、干支において天が
       味方しない時とされている 。算命学では
       天中殺といい 、四柱推命では空亡(くうぼう)
       ということが多い 。」

      「 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび 、いち
       りゅうまんばいにち)は 、選日の1つ 。
       日本独自の考えであり 、中国の『 萬年曆
       (または萬年農民暦)』には存在しない
       内 容
        選日は古代中国から続く占術である『 萬年
       曆(または萬年農民暦)』が基になっており 、
       天赦日や受死日等 、農民暦と重なる内容が
       多い 。しかし一粒万倍日等は日本に農民暦が
       入ってきた後に独自に作られた信憑性に乏し
       い内容であり 、農民暦には一粒万倍日は存
       在しない 。」

       以上ウィキ情報 。  )

 

   

     

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