私(運営委員H)が、読んだばかりの本です。
T・コリン・キャンベル+トーマス・M・キャンベルの『葬られた「第二のマクガバン報告」』。
上・中・下の3冊になっています(グスコー出版、各1800円+税)。
ひといきに読んでしまいました。
ちょっとわかりにくいタイトルの本です。
「マクガバン報告」とは、ジョージ・マクガバン上院議員のもとにつくられた委員会が1977年にだした報告書のことです。
心臓病の予防のために動物性食品の摂取量を減らし、果物や野菜の摂取量を増やすことをすすめています。
ここで「第二のマクガバン報告」と言われているのは、コーネル大学、オックスフォード大学、中国予防医学研究所が1970年代から20年ほどかけて中国農村部でおこなった共同研究の報告書のことです。
「栄養と健康」にかんする大規模な調査がおこなわれました。
その調査のリーダーが、栄養学のスペシャリストであるT・コリン・キャンベルでした。
キャンベルは、中国での調査などをとおして、心臓病、肥満、糖尿病、各種のガン、自己免疫性疾患(リウマチとか)、骨粗鬆症、腎臓結石、白内障、アルツハイマー病、認知症などのおもな原因は「動物性食品(肉・卵・牛乳)」および「精製加工食品」を中心とする食事にあり、したがってそれらの病気は「プラントベース(植物性食品中心)の、ホールフード(未精製、未加工の食べ物)で構成された食事」によって治すことができるし予防できるということを見いだしてゆきます(ここまでが上巻)。
中巻では、それらの病気のひとつひとつについて、「動物性食品(肉・卵・牛乳)」や「精製加工食品」とのかかわりが明かされてゆきます。
下巻では、こうした事実が、食品医薬業界と癒着した研究者、国、医者たちによって、どのように無視され、ねじ曲げられ、隠され、葬られてきたかが、本人の体験もまじえながら語られます。
「プラントベースのホールフード」というのは、私たちにとって「玄米菜食」ということです。
そのことならばすでにマクロピオティックなどによって主張されていることでもあるし、
いまさらショックをうけなければならないことではありません。
私がショックをうけたのは、つみあげられた臨床的・統計的な事実の重さにでした。
つまり、「動物性食品(肉・卵・牛乳)」および「精製加工食品」を中心とする食事によって私たちの健康が実際にどのように脅かされているかの事実の重さにでした。
私も「肉・卵・牛乳」をまったく食べないわけではないし、「土といのち」でもそれらをあつかっています。
だから「土といのち」にとっても、キャンベルの「摂取する動物性食品の割合が少なければ少ないほど健康効果が高い」、「『動物性食品の割合はゼロが最善である』としても不適切ではない」、「私のアドバイスは『食事からすべての動物性食品を排除すること』だ」(下巻・70ページ)という主張は、ひじょうにきびしいものとなります。
かといって、この事実に目をつぶることもできません。
考えこみながら、「投稿する」のボタンを押すことにします。
T・コリン・キャンベル+トーマス・M・キャンベルの『葬られた「第二のマクガバン報告」』。
上・中・下の3冊になっています(グスコー出版、各1800円+税)。
ひといきに読んでしまいました。
ちょっとわかりにくいタイトルの本です。
「マクガバン報告」とは、ジョージ・マクガバン上院議員のもとにつくられた委員会が1977年にだした報告書のことです。
心臓病の予防のために動物性食品の摂取量を減らし、果物や野菜の摂取量を増やすことをすすめています。
ここで「第二のマクガバン報告」と言われているのは、コーネル大学、オックスフォード大学、中国予防医学研究所が1970年代から20年ほどかけて中国農村部でおこなった共同研究の報告書のことです。
「栄養と健康」にかんする大規模な調査がおこなわれました。
その調査のリーダーが、栄養学のスペシャリストであるT・コリン・キャンベルでした。
キャンベルは、中国での調査などをとおして、心臓病、肥満、糖尿病、各種のガン、自己免疫性疾患(リウマチとか)、骨粗鬆症、腎臓結石、白内障、アルツハイマー病、認知症などのおもな原因は「動物性食品(肉・卵・牛乳)」および「精製加工食品」を中心とする食事にあり、したがってそれらの病気は「プラントベース(植物性食品中心)の、ホールフード(未精製、未加工の食べ物)で構成された食事」によって治すことができるし予防できるということを見いだしてゆきます(ここまでが上巻)。
中巻では、それらの病気のひとつひとつについて、「動物性食品(肉・卵・牛乳)」や「精製加工食品」とのかかわりが明かされてゆきます。
下巻では、こうした事実が、食品医薬業界と癒着した研究者、国、医者たちによって、どのように無視され、ねじ曲げられ、隠され、葬られてきたかが、本人の体験もまじえながら語られます。
「プラントベースのホールフード」というのは、私たちにとって「玄米菜食」ということです。
そのことならばすでにマクロピオティックなどによって主張されていることでもあるし、
いまさらショックをうけなければならないことではありません。
私がショックをうけたのは、つみあげられた臨床的・統計的な事実の重さにでした。
つまり、「動物性食品(肉・卵・牛乳)」および「精製加工食品」を中心とする食事によって私たちの健康が実際にどのように脅かされているかの事実の重さにでした。
私も「肉・卵・牛乳」をまったく食べないわけではないし、「土といのち」でもそれらをあつかっています。
だから「土といのち」にとっても、キャンベルの「摂取する動物性食品の割合が少なければ少ないほど健康効果が高い」、「『動物性食品の割合はゼロが最善である』としても不適切ではない」、「私のアドバイスは『食事からすべての動物性食品を排除すること』だ」(下巻・70ページ)という主張は、ひじょうにきびしいものとなります。
かといって、この事実に目をつぶることもできません。
考えこみながら、「投稿する」のボタンを押すことにします。