高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、48年の歴史をもつ共同購入の会です。

宇和島の石けん屋だより 6月1日記

2014-06-25 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
愛媛県宇和島市八坂石鹸 増田明宏です。

お世話になります。
八坂石鹸は宇和島営業が65年になりました。京都からでは82年です。
私は、いろんな節目で新しい石けんを開発してきました。今年も考えています。
37年も釜を焚いていると、良い石けんの焚き方がぼんやりと分かってきます。
私の焚き方はリサイクル石けんですので、焚きながら精製する塩析法ですが、塩は使いません。塩の代わりに水酸化ナトリウムを使い、廃油もあまり使われていない物を使いますから 出来上がりの石けんは、きれいです。従来の3kgの粉石けんは、そんなベースで作っています。(私は3kgの粉石けんが一番いい石けんだと思っていますが、洗濯機の事情でよさが発揮できません)。

その中に助剤としてアルカリ剤などを混ぜるのです。今まで一通りの物を混ぜてきました。アルカリ剤として漂白剤、炭酸ナトリウム、芒硝、重曹など、エキスやしぼり汁として、柿渋、ゆず、ヨモギ、アロエ、竹酢等。これらをその時の事情で配合してきました。今一番新しいのは、柿渋です。

洗濯粉石けんの場合、石けん分100%より炭酸ナトリウムなどの助剤が入ったほうが汚れは落ちます。しかも重曹を添加すると粉がサラサラしています。匂いも柿渋や漂白剤を使うと消えます。そんなことが分かってきました。

全自動洗濯機やドラム式にも合うように、粉石けんを作らなくてはなりません。まあ、私が作るのですから、従来のものと大して変わらないかもしれませんが。7月は全国的に、石けん月間ですので、それまでには、試作品を作りたいと思っています。
 


上の写真の石けん類を組み合わせて作ります。(管理人注:柿渋配合・漂白剤配合・アルカリ剤配合ですね) 
梅雨の時期に入りますと、石けんを粉にできませんから、その時期に作ってみたいと思っています。 
よろしくお願いいたします。
コメント
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