高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

配送の元気野菜礼賛

2014-10-06 09:00:00 | 土といのちからのお知らせ
理事長 丸井一郎です。

今年の高知の夏は雨ばかりで、
8月は一日を通して晴れた日がほぼ無かったとのこと。
気温が低く推移し、水道水がいつもほど
お湯にならなかったところを見ると、
地温も上がっていなかったのでしょう。

幸いにして高知地方は、「寒さの夏はおろおろ歩き」
というほどではないものの、
農作物とくに野菜の生産者の方々は
さぞやご苦労されたことと思われます。

不本意なできばえもあったかもしれませんが、
とにもかくにもセットでまた単品で、
続けて出荷していただいたことに感謝します。
量販店の野菜コーナーの惨状を見るにつけ
その感を一層強くします。
(立派な見かけは「投入剤」が怖い、青物は舌が渋くコーティングされる)

なかでも、何カ所からか、
ほぼ絶えることなく供給されたニラや
早めの細いサツマイモ(汁の具に最適)には、
料理番として大いに助けられました。
毎週ちゃんとした野菜が届くことは
大変に有り難いことだと再認識させられました。
 
天候不順の時も出来た物でなんとか工夫して
しのいで行くことが一方では必要として、
より確実に変動に対応するという点で
何ができるか考えてみる必要もあるでしょう。

プロの栽培技法はプロに任せておくとして、
どこから糸口を見つけたらいいのか分かりませんが、
生産者・消費者会員の皆様のご意見ご提案に期待しています。

一つの可能性として、昔から土地にあった自然素材や丈夫な作物、
また乾燥・保存品の有効活用もあるでしょう。
たとえば、リュウキュウ(ハスイモの葉柄)は当然として、
サツマイモやカボチャの茎、あるいは塩漬けや
冷凍のイタドリなど山菜類などです。
以前は旧土佐山村方面からの出荷もあったようです。
土地に根ざした地産地消(=スローフード)のために、
今ひとつの工夫が求められるところです。 

昨年のこの時期に、
人間の体の細胞数が60兆ほどなのに対して、
その体内や皮膚、とくに消化器官を中心として、
100兆ほどの細菌類が住み着いていて、
それらとの共生によって人間は元気で暮らせるとされている、
ということを書きました。

つい最近の研究では、その細菌の数は
100兆どころか1000兆にも達することが推測されるそうです。
先年の文章では、土1gには細菌が10億
(つまり60Kgなら60兆)住むこと、
また元気な作物は根の周りにゲル状の養分を出して
そこに住む細菌との共生関係を築いていることも述べました。
要するに元気な野菜も人間の元気も
共生する命の賜物ということでしょう。

「土といのち」の野菜に誇らしく感謝しつつ、
乾杯!(これがやばいのかも?)

管理人記
今日から、10月①回目の週の始まり。
昨夜通り過ぎた台風の被害はないでしょうか。
楽しい10月になりますように。
 

コメント
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