
何も入れない!
ほんまもんの練り物を子供たちへ
という想いから“とことんシリーズ”を開発しました。
2016年10月より会に出しています。

竹輪・天ぷら・簀巻き・蒲鉾。
これらは私の子供の頃には
冷蔵庫に必ず入っていたものです。
おやつにもなるし
おつまみ、おかず、彩りなど
万能食材だったものが、
いつしかハム・ソーセージに取って替えられました。

食生活や嗜好の変化はあったと思いますが、
一番の原因は添加物の多さと
人工的な食感や味覚でないでしょうか。
画一的な味で日持ちして
すり身をあまり使用しないことが
練り製品製造の技術であるかのごとく
競い合って作られています。
“とことんシリーズ”は、
魚のうま味を引き出す塩のみで仕上げた練り物。

すり身はリン酸塩の入っていない
スケソウダラと土佐沖とれたての鱧。
竹輪や天ぷらの色付けのために三河みりん。
鳴門の赤色は紅麹。
天ぷらの油は消泡剤や
遺伝子組み換え大豆を使用しないものです。
「少しでもおいしく、少しでも体にやさしく。」
を理念とし、日本の蒲鉾として踏ん張っています。

(ハワイにて)
※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2020年9月号より転載しました。