高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

にこにこ通信 8月11日記

2016-08-25 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
南国市 井上農園の井上正雄です。

残暑お見舞申し上げます。
立秋は過ぎましたが、連日の暑さは毎年強くなるばかりで、
その上今年は雨がほとんど降らなくなり、
人間も農作物もなんとか生命を保っています。

我家の稲刈りは、8月1日に終わりました。
平年より、7-8日位早かったです。
その原因は私の米作りにあります。
慣行農家では毎年稲作暦がありまして、
そのとおりに化学肥料と除草剤と農薬を使用して栽培したら、
反当8俵から10俵位の収穫があり、稲刈り時期もそんなに変わりませんが、
私の作り方は秋の9月~10月に牧草のヘアリーベッチを播いて、
それを春先に耕転して、その肥料で米作りをしていますので、
毎年牧草の生育によって変動があります。

今年の春は牧草の生育が遅れていましたが、
田植の都合がありますので、
少し小さい内に耕転して、1ヶ月位置いて田植をしましたが、
牧草が小さいと肥料分が不足して稲が早く成長したので、
稲刈りも早くなりましたが、収量は昨年よりも少ない様です。

◎ これからすぐに秋冬野菜の播き付けと植えつけが始まりますが、
少し涼しくなってから始めたいですが、
それをすると植え付けと収穫が遅れて、
出荷時期まで遅れて大変な事になりますので、それができません。
そのため、日中は少し作業を休んで、朝晩の涼しい時期に作業を行っています。
それにしても、早く夕立が何回か来てくれる事を祈るばかりです。
自然相手の農業は仲々思う様にはいきません。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年9月号より転載しました。

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