ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

SFN(シングル・フリークェンシー・ネットワーク)というもの

2015年11月26日 19時17分34秒 | テレビ・ラジオ受信関係
先日紹介した本からの話題です。
これから読む方もいるかもしれませんが、
さいたまタワーの敗因について。

一般ニュースなどでは
電波障害が墨田エリアよりの7倍になるという説明でした。
この電波障害とは具体的には「SFN難視」ということが本に書いてありました。

SFNとは単一周波数ネットワークといい、つまり同じ周波数を使って
放送ネットを組むよ、ということなのです。
デジタル放送移行では電波資源の節約も一つの目標でしたので、
このSFNを使った放送システムにしようとしたわけです。

アナログテレビ時代では親局と中継局の周波数は違って
放送していました(MFNという)。

デジタル放送ではゴーストのない画像は一つの売り文句でしたが、
これは反射波が来てもデジタル放送の仕組みで(GIという)、
大丈夫というわけです。SFNはこの技術の応用で、
ある程度までの遅延波ならば映るけど、それを越える遅延だと
破たんします。SFN難視です。

根本的にはデジタル放送がMFNならば、さいたまのタワー実現が
あったかもしれませんね。

このSFN対策におわれたところもあります。新潟です。
先日、国会図書館に行った件書きましたが、
新潟放送から新潟の地デジ化記録の本が出ていました。
妙高高原や糸魚川ではSFNを組もうとしていたようですが、
回り込み波でSFN破たんといったことが書かれていました。

そして、秋田親局と同じ周波数を使用していたための混信
(これは県外波飛び込みなのでSFN障害とはちょっと違うのですが)
対策についても書かれていました。

なお、2013年スカイツリー親局移転時の電波障害とは
「ブースター障害」によるものが主なものだったといいます。
一部にはSFN障害(東金局)もあったようです。






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