”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

テクノロジーと人の叡智の融合

2013-03-14 11:33:53 | お勉強

昨日に引き続き、

アメーラトマト 富士山農園の見学の様子を

書かせていただきます。

 

◆トマトの一生が見られます

●種まきの後は、苗テラスという光の中で

 大切に育てられます。

 種まき後8日の苗

Img_6357

 

 種まき後21日の苗。あと5日で定植です。

Img_6358

 

●定植後39日

Img_6337

 

●定植後83日

Img_6336

 

●定植後100日

Img_6333

 

 この熟度標準表を目安に、今の時期なら「熟度3」になったら

 収穫されます。

Img_6335

 

 

◆トマトには湿度も必要

 「おいしいトマトを作るためには、

  原産地であるアンデス山脈の高原地域と

  同じ環境を作ることが大切。

  だから、できるだけ水を与えず、乾いた土で育てます。」

 ということを今まで何度も聞いてきました。

 

 しかし、それだけではトマトに膨らみは出ません。

 与える水は少なく、しかしハウス内の湿度は高く・・・。

 アメーラは、原産地にはなかった湿度が加わることで

 よりおいしいトマトとなりました。

 

 

◆複合環境制御

 ハウスを移動していて気づいたことですが、

 定植から時間が経っていないハウス内の方が

 じめっとしています。

 

 これは、若い方が蒸散が激しいので、

 湿度が高くなってしまうため・・・。

 

 アメーラは成長段階や天候に応じて

 温度、湿度、水、光、炭酸ガスをコントロールして

 育てられています。

 

●炭酸ガス発生機

Img_6339

光合成によって減少したハウス内の炭酸ガスを補います。

 

●加温機

Img_6343

 

●光センサーにより、自動で閉まるカーテン

Img_6347_2

遮光と保温が目的です。

 

 

◆テクノロジーと人の叡智の融合

 朝霧高原という恵まれた自然環境の中、

 最新技術を導入したハウス内で

 アメーラは育てられていましたが、

 その技術も、生産者様の長年の経験から導き出されたもの。

 

 ハイテク機器が並ぶ中、

 トマトトーンのつけ過ぎを防ぐためのチェックは人が行い、

 種を均一に巻くための道具は手作りだったり・・・。

 最新技術を導入した農業も

 それを支えるのは「人」であることを再認識しました。

 

 

原産地を超えたあの味は

テクノロジーと人の叡智の融合によって、

生み出されたのです。

 

多くの感動と気づきを与えてくださった

株式会社サンファーマーズ様、アメーラ会様、

先輩野菜ソムリエ様、 

そしてアメーラトマトに心から感謝申し上げます。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする