”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

在来の味を愉しみました

2013-03-21 12:08:17 | 在来種 伝統野菜

「在来の味を愉しむ会」

静岡市のレストラン ヴァニラで開催され、

在来作物に関心のある人たち約30名が

県内各地から集まりました。

 

私も仲良しの野菜ソムリエ仲間と一緒に

総勢9名で参加させていただきました。 (*^_^*)

 

 

●在来作物とは

 ・品種改良された現代の作物とは異なり、

  昔から栽培され続けているもの。

 ・現代の作物のように洗練されていないが、

  現代の作物が失ってしまった深く濃い味わいを持つ。

 

 

●静岡市井川の在来のじゃがいも 「おらんど」

Img_6412

 この写真の左が、井川の在来種 「おらんど」です。

 右の市販のじゃがいもと比べると、

 小ぶりで皮が赤いのがわかります。

 

 じゃがいもは南米のアンデス原産ですが、

 日本に最初に伝わったのは16世紀。

 オランダ人によって、

 当時オランダの植民地だったインドネシアから伝わりました。

 しかし、この時代の日本ではじゃがいもは好まれませんでした。

 日本で栽培が本格化したのは、明治以降、

 アメリカから男爵やメークインなどの品種が

 輸入されてからのことです。

 この在来種の「おらんど」は、

 16世紀に伝わったじゃがいもだと考えられます。

 

 

●神の手による料理

 レストラン ヴァニラのオーナーシェフ増井さんが

 作ってくださったお料理はニース風サラダ。 

Img_6416

写真はニース風サラダ、ドレッシング、おらんどが並んでいます。

 

 「おらんど」はもちもちした食感で、

 皮周辺にほんのりと独特のえぐみを感じました。

 赤い皮のじゃがいも「アンデス」や「レッドムーン」に

 似ていますが、もっと力強い印象を受けました。

 

 

在来作物の中には、たった一人しか作っていないもの、 

そして、人知れず消えていくものもあります。

でも、そんな中で守り続けられ、生き延びてきた作物の味を

愉しむ機会を与えていただだきましたこと、

心から感謝しております。

 

 

「在来の味を愉しむ会」の代表 稲垣先生、

レストラン ヴァニラの増井さま、

関係者の皆さま、

ありがとうございました。

 

コメント
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