「地場産品を活用した商品化と地域活性化についての研修会」
に出席させていただきました。
講師は、掛川駅構内にある「これっしか処」バイヤーの
望月和宏先生。
講演の中でこんなお話をされました。
部活の練習が終わった時、
大好きな女の子からポカリスエットをもらった。
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うれしくて、それを飲むことができず、
勉強机の上に置いて、毎日眺めていた。
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ある日、学校から帰ってみると、
そのポカリスエットがなくなっていた。
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冷蔵庫を見ると、半分飲みかけのポカリスエットが入っていた。
犯人は、お母さんと妹だった。
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さすがに悪いことをしたと思ったお母さんは、
翌日、2リットルのポカリスエットを買ってきた。
その少年にとって大切なのは、
ポカリスエットをガブガブ飲むことではない。
大好きな女の子からもらったポカリスエットだから価値がある。
これは、お客様の求めるものを
販売する側がきちんと把握しているのか・・・
という例として挙げたエピソードなのでしょう。
私も、ご縁があって、
昨年から商品開発に関わらせていただいています。
中には、途中で中止になったものもあります。
作り手側が作りやすいものと、
お客様が求めるものとは異なることが多く、
そこが一番難しいところだと感じます。
「どの直売所に行っても、加工品のコーナーに並んでいるのは、
お餅とクッキーばかりだよね。」
という声をよく聞きます。
もちろん、規格外の農産物を有効利用することは大切ですが、
お客様のニーズを汲み取っていない商品を並べられても、
それは少年にとっての
2リットルのポカリスエットと同じなんだろうなぁ・・・。
直売所の加工品コーナーを見るたびに
「なんか感動が少ない・・・。」と思っていた理由が
少しわかった気がしました。