昨日、とても興味深いお話を伺いました。
それは、なぜ日本人はスパイス使いが苦手なのか・・・というお話。
たしかに、私の周りにもハーブやスパイスが苦手という方、結構いらっしゃいます。
料理教室でもレシピに「ナツメグ」とか書こうものなら、
「普段使ったことがないので、省いてもいいですか?」
と、言われることが多く、ちょっと寂しい気持ちになることも・・・。(?_?)
私が、スパイスに興味を持ったのは、
・ほんのちょっとしか使わない
・エネルギーになるわけでもない
・骨や筋肉を作るわけでもない
それなのに、この香りでここまで気持ちを元気にしてくれるスパイスって何?
と思ったのがきっかけです。
でも、これまでの日本になかった独特の香りですから、
「別に使わなくてもいいじゃん!!」となってしまうのもわからなくもない。
日本人が、スパイス使いが苦手なのは
スパイスを使わなくても済むような恵まれた環境だったからなのです。
ヨーロッパのような広大な土地に暮らすものは、
食べ物を求めて、その広い大地を歩き回らなければなりませんでした。
やっと捕まえた動物の肉も、保存しなければ、
今度いつ食べ物が手に入るのかもわかりません。
冷蔵庫がない時代、肉を長期保存してくれるものがスパイスだったわけです。
【写真は、ブラックペッパー、一味唐辛子、オールスパイス、セージに漬けたイノシシ肉】
ところが、日本は狭い島国。
歩き回らなくても、新鮮なお魚は手に入ります。
だから、食べ物を長期保存する必要がなかったのです。
【写真は、スパイスに漬けたイノシシ肉を燻製にしているところ】
新鮮なものが手に入るから、手をあれこれ加えなくてもおいしく食べられる・・・
これは本当に幸せなことです。
でも、今は物流が発達し、
世界中のどんなものでも簡単に手に入るようになりました。
それなら、この新しい「幸せ」を活かし、
毎日の食事にちょっと変化をつけてみるのも楽しいかもしれませんよ。(*^-^*)