”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

「食糧支援ありがとうございます!!」

2024-09-07 21:05:13 | ブログ

東京の友人から頂き物をし、そのお礼に何を送ろうかと考えていた時、

やはり連日の米不足のニュースが気になった。

「お米だったらあっても困らないだろう。」と思い、静岡の新米を送った。

  

 

こちらも、スーパーのお米の棚はガラガラだが、

JAの直売所には新米が続々と入荷している。

その新米を送った時の彼女の返事が、今日の記事のタイトル、

「食糧支援ありがとうございます!!」

 

 

彼女から聞いた東京の状況は、

・スーパーのお米の棚は空っぽ

・生協の配達でもお米は抽選になってしまい、ハズレ続き

・開店前のスーパーに並んで、やっと2kgの袋をひとつだけ買うことができた。

 

  

断っておくが、

彼女は、別に大家族でもなく、育ち盛りの子供がいるわけでもない。

彼女とお嬢さんだけだったら、パンでも麺でも何とかなると言っている。

 

しかし彼女は、自宅で要介護5のお母様のお世話をしている。

そのお母様の命を支えているものが、お粥ゼリー(誤嚥防止のためゼリー加工したお粥)。

だから、彼女にとってこのお米は、「お礼の品」とか「ギフト」ではなく、

「食糧支援」だったのである。

 

  

       【静岡県遠州地方の新米】

  

  

 

このお粥ゼリーに関して、ちょっと不思議なエピソードがある。

彼女のお母様は、アイスクリームしか食べなくなった時期があり、

甘い介護食などを食べさせても、どんどん体重が落ちていった。

35kgくらいまで落ちてしまったらしい。

ところが、このお粥ゼリーを食べ始めてからは体重が増え、

今は46kgもあると言う。

 

カロリーで言ったら、アイスクリームや介護食の方が高く、

栄養バランスで言ったら、介護食の方が優れている。

それなのに、お母様にとって身についたのはお粥だった。

90代のお母様にとって、大切なのは何よりもお米の力。

 

「栄養」というのは、「栄養価」とか「カロリー」と言った数値を超えた何かが

働いているのかなと不思議な気持ちになった。

  

  

「お米は命の綱、何よりもありがたいです。」

本当にお米を必要としているところに、普通に届くようになってほしい。

 

コメント (4)
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