”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

じゃがいもとブラジル人

2012-05-22 09:39:26 | “農”

明日、移動保育園が地元公民館にやってきます。

そこでは、旬の新じゃがを使ったおやつを

お出しすることになっています。

 

でも、ただじゃがいもで作ってもおもしろくない。

そこで、男爵とメークインの2種類で作ることを考えました。

参加者の方に、味や食感を比較してもらい、

ご家庭での調理に役立ててもらおうという試みです。

 

男爵とメークインといえば、じゃがいもの2大品種ですが、

この時季、県内産(というか、遠州産ですね)で

両品種揃えることは結構大変でした。

 

GWの頃から、スーパーや直売所をチェック。

長崎産、鹿児島産のものに交じって、

浜松産のものが出始めたのはGW過ぎ。

でも、男爵ばかりでした。

それが、先週頃からメークインも少量ながら

直売所に並ぶようになり、

何とか必要量を集めることができました。

Img_3568

       左 男爵     右 メークイン

 

直売所に伺った時、

生産者さんがちょうど写真のメークインを

出荷しに来ていました。

「1袋に何グラムくらい入っていますか?」

とお尋ねすると、

「お父さんじゃないとわかりません。

 もう少し待っててください。」

とカタコトの日本語が返ってきました。

 

日本人のようなお顔立ちでしたが、

ブラジルの方なんでしょう。

2008年のリーマンショック後、

製造業の派遣切りを受けて、

県西部のブラジル人の数はかなり減少しました。

日本を去る人が多い中、

農業に従事する人が、わずかながら増えていると聞きます。

 

「お父さんが戻ってきました!」

ご自分が勤務する農園の経営者を「お父さん」と呼び、

祖国から遠く離れた地で挑戦を続ける・・・

そんな彼が育てたじゃがいもで、

明日はおいしいおやつを作りたいと思います。

 

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