”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

初心を忘れないトマト

2011-02-23 09:35:16 | ブログ

先っぽが尖ったファーストトマトが店頭に並ぶと

「春がもうそこまで来ている!」という気分になります。

Img_1015

ファーストトマトは、昭和10年頃に愛知県豊橋市で栽培が始まり、

「あいちの伝統野菜」にも指定されています。

ファーストという名前の由来には諸説あります。

 ・生産量が日本一だから

 ・育成に携わった人が野球好きで「ファースト」を守っていたから

 

私にとって、ファーストは「初めて」を意味します。

野菜ソムリエになるための授業で、

初めて行った食べ比べが、トマトのファーストと桃太郎 でした。

「どちらの味が好きですか?」という先生の質問に対して、

私のグループは意見が真っ二つに分かれました。

40代以上の受講生は、全員がファースト派!

懐かしい思い出です。

 

私が生まれて初めて食育の講演を行ったのは愛知県豊川市。

その中で「あいちの伝統野菜」についても触れました。

苦労して集めた伝統野菜の中には

もちろんファーストトマトも入っていました。

今思えば、穴を掘ってでも入りたくなるような稚拙な講演でしたが、

担当者様から

「先生がこの講演のために、

 骨身を惜しまず準備して下さったことが伝わってきました。」

とお礼を言われ、大変感激しました。

 

ファーストトマトのあの尖った頭を見ると、

春のうきうき気分と同時に

「初心を忘れてはいけない!」と気持ちが引き締まるのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これも丸ごと食べました!

2011-02-22 10:43:54 | 野菜

これは何でしょう?

Img_1029

葉っぱをめくってみると・・・

Img_1033

カリフラワーです!!

 

ご近所の農家さんから有機栽培のカリフラワーをいただきました。

普通、食用としているのは花蕾の部分ですが、

こんなに新鮮なので、丸ごと食べてみたくなりました。

 

●花蕾の部分は、お酢を入れた湯でしゃきっと茹で、

 マヨネーズに醤油の実を混ぜたソースでいただきます。

Img_1034

 

太い茎と軸の部分は茹でてから、簡単な漬物に。

 漬け汁は、寿司酢と醤油を4対1の割合で混ぜ、

 鷹の爪を1本加えたものです。

Img_1035

 

●葉の部分は、スープとキーマカレーに。

 黙って食卓に並べたら、キャベツだと思っていたようです。

Img_1037

 

お野菜を丸ごといただけば、パワーも丸ごといただけます。

安全なお野菜を作って下さって、ありがとうございます。

ごちそうさまでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聞く人の立場で

2011-02-21 17:15:58 | 言葉・話し方

今日は、県立総合病院でエコーの検査がありました。

消化器科のK先生は、浜松の病院にいらした時から

ずっとお世話になっています。

 

初めて、先生の診察を受けた時、そのわかりやすい説明の仕方に、

思わず拍手を送りたくなったほど・・・。

説明は、こんな順序で行われました。

①まず、結論

②症状についての説明は、ポイントがいくつあるのかを

 先に述べてから、その肉付けをしていく形。

 (患者としては、話を聞く心の準備がしっかりできます)

③最後にまれな症例を付け加え、今後の治療の計画を立てます。

 

私も人前でお話させていただく機会が多いので、

先生はこのお話の仕方をどこで身につけられたのか

大変気になっていました。

そこで、今日、検査後に思いきって質問してみました。

 

「私、先生のお話の仕方がとても好きなんです。

 それは、やはり学会のように限られた時間の中で、

 ご自分の研究発表などなさる機会が多いから、

 自然と身についたものなんでしょうか?」

すると、意外な答えが・・・!

「いや~、違いますよ。

 僕はバイクとか車が大好きなんですが、

 修理工場などに行くと、専門用語を連発されることがあって、

 わけがわからず、不安になることがあるんです。

 だから、その時の気持ちを忘れないようにして、

 患者さんの立場に立って、お話するようにしています。」

 

野菜ソムリエになる時も、「生活者の立場に立って・・・」ということを

常に教えられました。

相手が何を一番知りたいのか、

どんなふうに話を進めたら一番わかりやすいのか、

聞く人の立場に立って考える・・・

これは「伝えること」を生業とする者にとって、一番大切なことですね。

 

K先生、すてきなお話、ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっとケーキ屋に・・・

2011-02-20 12:36:28 | お菓子

昨年末から本当に忙しく、

心も体もわさわさ、バタバタしており、

クリスマス、バレンタインとも無縁の暮らしをしておりました。

毎年、その時期になると、

お世話になった方々にお菓子を焼いて差し上げていたのですが、

今年度はとても、とても・・・ ^^;

今日になって、ようやく時間ができたので、

早朝から材料を買い揃え、せっせと焼いています。

Img_1028

チーズパウンド2個、チーズケーキ、チョコレートケーキが

出来上がりました。

やっと、ケーキ屋ウメさん再開です。 (^^)v

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糖尿病と心のケア

2011-02-19 13:24:28 | お勉強

袋井市食推協のリーダー研修で、糖尿病について勉強しました。

●糖尿病とは

 私たちは、食事で摂った糖質を、膵臓から出るインスリンによって

 エネルギーに換えています。

 しかし、糖質を摂りすぎると、膵臓も疲れてきて

 十分なインスリンが分泌されず、血液中の糖の濃度が高くなります。

 この状態が継続するのが糖尿病です。

 ※糖尿病のすべてが生活習慣に起因するわけではなく、遺伝が原因の糖尿病もあります。

 

●糖尿病が恐いのは・・・

 心疾患、脳血管障害、壊疽、失明などの合併症が発症するからです。

 

●糖尿病の予防及び治療法は

 ①食事  ②運動  ③薬物療法  

 しかし、医師に処方された薬を飲むだけで、

 食事を改善しようとしない患者さんが多いのも現実だそうです。

 

私は以前から、糖尿病を改善するためには心のケアも必要ではないか

と感じていました。

食事制限もあり、合併症の恐ろしさも知っている、

そんな患者さんは相当ストレスを抱えていると思います。

心のケアも含めた治療の研究は進められていないのか

管理栄養士さんにお尋ねしてみました。

 

「保健指導の時は、その患者さんのライフスタイルに合った指導を

 するように心がけています。

 患者さんの努力と成果を褒め、次のステップに向けた改善ができるように

 マンツーマンの指導を行っていますが

 お忙しい開業医さんでは、なかなかそこまでは難しいと思われます。」

 

どんな病気でも、体と心、両方からのケアは必要です。

糖尿病はコントロールする病気と言われますが、

メンタル面からのきめ細やかなサポートも

コントロールに大きな役割を果たしてくれるのではないでしょうか?

 

●写真は、糖尿病改善のためのメニューです。

Img_1026

ひじきとあさりの炊き込みご飯、  カレイの香り蒸し

もずくのかき玉スープ、  白菜と菜の花の和え物、  いちご

砂糖は全く使っておらず、野菜の甘味が調味料となっています。

黒酢やトマトの酸味を活かし、香味野菜を使うことで

塩分を減らす工夫もされています。

※このレシピは、袋井市内の公民館、保健センターで入手出来ます。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする