磐田市の向笠交流センターで
第38回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。
毎回、テーマ野菜を決めて行ってきましたが、
今回は、ちょっと趣向を変えて
「色を食す ~野菜の色には意味がある~」
というテーマでお話しさせていただきました。
色と言っても、視覚で感じる色彩と野菜が持つ色素がありますが、
その両方をお話しさせていただきました。
【色彩編】
私たちが受け取る情報の80%以上は、視覚の働きによってもたらされます。
その中でも色は重要な役割を果たしています。
そこで、まず、カレーとランチョンマットの写真を見ていただき、
一番おいしそうに見えるものを選んでいただきました。
そして、料理は舌で味わう前に目で味わっていることを理解していただき、
それぞれの色がどんな印象を与えるのかお話しさせていただきました。
【色素編】
まず、野菜がなぜ「色」というシステムを作り出したのか?
紫外線との関係について説明しました。
そして野菜の色は、それぞれの野菜に含まれるファイトケミカルに由来する
ということを説明するために、
色別に野菜を分けたものをご覧いただきました。
●赤
リコピン・・・トマト
カプサンチン・・・赤パプリカ、唐辛子
●橙
β-カロテン・・・にんじん、かぼちゃ
β-クリプトキサンチン・・・温州ミカン
●黄
ケルセチン・・・玉ねぎ
ルテイン・・・イエローキウイ
ヘスペリジン・・・レモン
●緑
クロロフィル・・・小松菜、ブロッコリー
そして、これらの野菜にはルテインも含まれています。
●黒
クロロゲン酸・・・ごぼう、じゃがいも、バナナ
●白
イソチオシアネート・・・キャベツ、カイワレ大根
硫化アリル・・・ネギ
皆さん、黒の野菜のイメージがつかなかったようですが、
いつもと違った野菜のお話に
大変興味を持っていただきました。
今日は、黒に分類されるバナナのケーキをお土産にお渡ししました。
来月は、視察研修が予定されています。
来月をもって、野菜ソムリエクラブは一度解散し、
再募集を行います。
クラブ活動として、新たな方向性が見つかるといいのですが・・・。