”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

夏のだし活 やってきました!

2017-05-16 20:51:19 | だし

SBS学苑藤枝校で「~お手軽万能つゆで~ 夏のだし活」講座をやらせていただきました。

会場は、東海ガスくりっぴープラザ。

  

便利な濃縮タイプの麺つゆがたくさん売られている今、

わざわざ、夏のお昼ごはんにだしをとって麺つゆを作る人は少なくなりました。

 

だからこそ、手作りの麺つゆは贅沢。

そこで、だしはしっかりとるけど、難しくない、覚えやすい方法を

ご提案させていただきました。

 

まず、うまみの相乗効果のお話をし、

今回はかつお節、昆布、乾しいたけを使ってだしをとることに。

 

早朝から真昆布と乾しいたけを水に浸しておきました。

 

  

これに、本枯れ節の薄削りを合わせました。

 

  

 

一生懸命、だしをとる受講生の皆さん。

 

   

この「うまみの相乗効果だし」に、みりんと薄口醤油を合わせて

素麺つゆの出来上がり。

この素麺つゆをもとにして、ごまだれつゆも作ってもらいました。

  

 

だしがらも無駄にしませんよ。

昆布とかつおと乾燥しいたけを使って2品作ってもらいました。

 

  

さあ、何ができるでしょうか?

   

  

 

こちらが、だしがら料理です。

 

 ・にんじんとアスパラのポン酢和え(かつおと昆布のだしがら使用)

 ・ピーマンとしいたけのきんぴら(かつおのだしがらと乾しいたけ使用)

  

 

そうめんをメインにお昼ごはんが出来上がりました。

 

薬味は、ミョウガ、大葉、しょうが、ねぎ、梅たたき、ごま。

 

めんつゆが2種類あって、薬味もいっぱい。

さらに、だしがら料理も2品あったので、素麺が飽きずに食べらると喜ばれました。

  

また、しっかりだしをとったことで、

市販のめんつゆよりも薄味なのに、うまみが濃いと言っていただきました。

主婦の悩みの種であるだしがらも、ちゃんとした一品になります。

だしがらには、まだうまみが残っていますから、調味料も少なくて済みます。

   

簡単なお料理でしたが、これをもとにご家庭でだしを活用していただけたら、

本当にうれしく思います。

 

ご参加くださった皆様、そして

この講座を企画してくださったSBS学苑 ご担当者様、

楽しい時間をありがとうございました。

まだ、気温は低めですが、夏のだし活、始まりました!! (^o^)丿

 

 

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調布

2017-05-15 13:56:15 | お菓子

お世話になっている岡山のハーブ研究家さんのブログに突如登場した調布。

岡山銘菓らしいのですが、なんとも和菓子らしくない名前です。

 

そう、私にとって調布といったら、東京にある地名。

ユーミンの中央フリーウェイに出てくる調布基地の調布です。

(調布基地は、学生時代見に行ったこと、ありますよ。)

 

  

こちらが、お菓子の調布です。

(ハーブ研究家さんの写真をお借りしました。)

 

白あんのようですね。

  

 

そうしたら、その翌日、東京のお友達からもこのお菓子の調布のことを聞きました。

2日続けて、「調布」と聞くと、もう気になります。

 

なんで、この名前が付いたのか?

そもそも、調布とはどんなお菓子なのか?

調べてみました。

  

まず、写真で白あんのように見えたものは、求肥でした。

小麦粉、卵、砂糖をまぜて焼いた香ばしい薄皮で、

ふんわりとした求肥を包んだお菓子とのこと。

 

そして、気になる調布という名前の由来ですが、

そもそも調布は、古代の税の一つで、税として納めた布を意味しています。

この手織りの巻布に見立てた和菓子なので調布と名付けられたそうです。

   

【写真お借りしました】

    

岡山のお菓子というと、「きびだんご」と「むらすゞめ」しか食べたことなかったけど、

まだまだおいしいお菓子がたくさんありそうですね。

 

今度、岡山に行ったら、まず調布を食べてみたいと思います。(^-^)

 

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押し麦、もち麦、スーパー大麦って・・・

2017-05-14 14:16:39 | 雑穀

最近、このようなスナック菓子を見つけました。

 

スーパー大麦が入っているそうです。

 

そう言えば、スーパー大麦入りと書かれたグラノーラも見たことがあります。

  

大麦の健康効果に注目が集まるようになったのは3年ほど前でしょうか?

NHKの朝の番組で大麦が取り上げられ、興味を示している人が多かったので、

私、大麦講座を開講させていただいたことがあります。

 

その当時の大麦というのは、うるち種を指していました。

その中でも、一番なじみがあったのは、昔から売られている押し麦でした。

 

  

お米に「うるち米」と「もち米」があるように、

大麦にも「うるち種」と「もち種」があります。

長い間、私たちが「麦」と言ってご飯に混ぜてきた「押し麦」は、

大麦の中の「うるち種」だったのです。

 

   

さて、次に話題になったのが大麦でも「もち種」の「もち麦」です。

私、もち麦も講座をやらせていただきました。

食物繊維の量がずば抜けており、

特に水溶性食物繊維の一種 β-グルカンの量がダントツということで

腸内環境を整える働きがある…など注目を集めています。

ただ、栽培が難しいということで栽培農家も減少していたのです。

 

   

こうなると、かわいそうなのはそれまでヒロインだった押し麦です。

だれも、押し麦に見向きもしなくなりました。

 

スーパーのもち麦の棚は空っぽ。

隣の棚には、たくさんの押し麦が売れ残っていました。

   

そして、もち麦ブームの中、取り上げられたのがスーパー大麦。

(1枚目の写真のスナック菓子に使われているものです。)

 

スーパー大麦は、正式名称は「バーリーマックス」と言い、

オーストラリア連邦科学産業研究機構が開発した非遺伝子組み換え大麦です。

オーストラリアではがんや生活習慣病の患者が増え、社会問題化していました。

そこで、病気の予防と改善のために手軽に続けられる解決法のひとつとして

大麦に注目が集まりました。

そして、「ヒマラヤ種」という大麦を改良して生まれたのがこのスーパー大麦なのです。

  

何がスーパーなのか?

まず、100g当たりの食物繊維の総量(不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の量の合計)を

比べてみましょう。

 ●押し麦・・・9.6g(不溶性3.6g 水溶性6.0g)

 ●もち麦・・・12.9g(不溶性3.9g 水溶性9.0g)

 ●スーパー大麦・・・21.6g

 

押し麦やもち麦に比べて、食物繊維の総量が多いだけでなく、

レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)、β-グルカンやフルクタン、アラビノキシランなど

様々な水溶性食物繊維を含んでいるため、腸内での発酵速度の違いによって、

段階的に腸の入り口から腸内細菌が多く棲む「腸の奥」まで届きます。

 

そのため腸内フローラが活性化し、健康や美容に効果があると言われています。

 

こんな声をたくさん聞いてきました。 

「押し麦じゃなくて、もち麦よね。」

「もち麦じゃなくて、スーパー大麦よね。」

「押し麦でも、もち麦でもなく、やっぱり大麦よ!」

 

もう、健康情報が取り上げられるたびに、新しいものに飛びつくから、

大麦の定義さえ不明確になっている人さえいます。(@_@。

 

押し麦も、もち麦も、スーパー大麦もすべて大麦の仲間ですよ。

いくら食物繊維の量や種類が優れていても、

気まぐれな食べ方をしていたら、健康効果は得られません。

 

腸を健康にしたいと思うなら、身近な手に入りやすい食物繊維豊富な食材を

食べることを習慣づけることが一番大事だと思います。

 

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お昼ごはん

2017-05-13 15:16:05 | 食・レシピ

夫が家にいるようになり、お弁当作りはなくなったけど、

お昼ごはんは作らなければなりません。

 

まあ、「なりません。」というほど真面目にやっているわけではありません。

コンビニを覗きに行くこともありますから・・・。

  

よく作るものは、麺類が多いですね。

前の日の残り物をアレンジしたラーメンとか・・・。

 

これからは、暑くなるので素麺の登場回数が増えていきますね。

  

  

簡単なホットドッグやサンドイッチでも喜んでくれるので助かります。

 

  

  

残りご飯の活用法としてよく作るのが、ライスピザです。

 

ライスピザとは、我が家で勝手に名付けました。

 

作り方は簡単です。

 1野菜やハムなど冷蔵庫に残っているものを炒めて、塩とこしょうで味付けし、

  ご飯に混ぜます。(見た目はピラフのような状態)

 2卵を溶いたものの中に、そのピラフのようなご飯を入れ、

  牛乳、ピザ用チーズ、マヨネーズ、塩、こしょうなどを加えよく混ぜます。

 3バターを塗った耐熱皿に2を流し入れ、180℃のオーブンで20分ほど焼きます。

 

残りご飯の量によって、卵の数は2個だったり、3個だったり・・・。

ケチャップやタバスコをかけて食べるとおいしいですよ。

今度、お昼ご飯に悩むことがあったら作ってみてくださいね。(^_-)-☆

 

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グルタミン酸を発見したのは・・・

2017-05-12 14:09:00 | だし

自分の中で、次のワードがごちゃごちゃになっているので

備忘録(最近、このワードもよく出てくる)として整理したいと思います。

 

ごちゃごちゃになっているのは・・・

 ●昆布

 ●グルタミン酸

 ●うまみ成分

 ●1908年 池田菊苗氏

 

これらが、適当に組み合わさって、

 

グルタミン酸を発見したのは、日本人科学者 池田菊苗氏。

1908年、湯豆腐の昆布がきっかけとなってうまみ成分、グルタミン酸を発見!!

日本人の味覚は素晴らしい!!

 

と言った調子で、理解していた節があります。(猛省)

  

きちんと整理しましょう。

まず、グルタミン酸そのものは、1866年にドイツの化学者である

ハインリヒ・リットハウゼンによってすでに発見されていました。

小麦粉の粘りの素である「グルテン」の加水分解物から発見されたのですが、

その時はこれが「うまみ」の正体であることには気づいていませんでした。

 

では、池田菊苗氏は何をした人かというと・・・

昆布からグルタミン酸を抽出することに成功し、

昆布のうまみの素がグルタミン酸であることを発見した人なのです。

 

 

  

同様に、イノシン酸も1847年、ドイツの高名な化学者

ユストゥス・フォン・リービッヒによって発見されています。

児玉新太郎氏は、かつお節の抽出物がイノシン酸であることを発見しました。

  

グアニル酸は、最初の発見者はよくわかりませんが、

国中明氏が1961年にきのこのうまみ成分であることを発見します。

 

  

そう、日本人科学者がこれらの成分の最初の発見者というわけではないのです。

でも、これらの成分とうまみを結び付けた功績は大きいと思います。

 

 

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