NHKでの放映は5月末で終わっているし、新番組「情熱のシーラ」ももう始まっていて、タイミングが悪いのだが。
4月に一度、前半メモをかいているので、今回は全般にわたる話を。
これまで3シーズン見続けてきたが、今期はちょっと波乱を作りすぎというか、表面的に派手なストーリー展開が目立ち、はらはらはしたが、やや深みに欠ける印象がある。
特にシビルとマシューの死はびっくりした。シビルは知らなかったので特に驚いた。インターネットとは(この文章もそう)因果なもので、ネタバレなど見たくなくても、思わず目に入ってしまうことがある。マシューはwikiで第何シーズンに登場するかという記述をみて、気がついてしまった。
ドラマ全体で感じたことだが、イギリス風の処世術というか、過去にいざこざや事件が起きても、屋敷の体面を考えて、その場は不問に付す、みたいな采配がふるわれることがおおいのが印象に残った。
もちろん、ドラマとしてのご都合主義というのはないとは言えないのだが、これがアメリカならこうはならないのではないか。むしろ日本の方が、同じような考えをしやすいような気がする。
いまさらそんなことを言うのは恥をさらすようなものだが、これまで西欧のビジネス社会に(部分的に)触れ、陽気ででドライで合理的だな、と思ってきたのは、あれはあくまでもアメリカ的な考え方の一例だったのだな、と思うようになった。長い歴史を背負い、その重みの中で培ってきた知恵をシェアしながら生きる、という意味で、イギリスと日本の組織人は近い部分を持っているのかな、と。
彼らの、戦時のものの考え方や、生活ぶりに関する描写も、とても興味深かった。そのあたり、折を見てまた改めて触れたいと思う。