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朝、HPに再び電話。前回試した放電では症状改善しなかったというと、担当技術者が午後連絡するという。
午後3時頃、シンガポールから着信。コールセンターは大連だが、テックセンターはシンガということらしい。お手元にPCはありますかと聞かれ、無いというと、試して欲しいことがあるとのことで、明日また連絡することに。
たぶん、フローチャートのようにトラブル対策のマニュアルがきっちり決まっているのだろう。
宜しい。どのみち、今日までPCを目の前にしてサポートに電話することはできなかったのだ。このまま、おつきあいしましょう。
飛び石連休。
電車は空いている。僕はお盆には用事がないので、会社の子に一番良い日に休暇を譲ってあげて、今日は一人。海外から人も来て、結構忙しい。夜の飲み会は遠慮する。
いつもの本屋に寄る。「嵐が丘」の下巻を買った。岩波文庫、高いですね…。900円+税でした。他に電子書籍で「カラマーゾフの兄弟」読み始めてますが、まだ200ページくらい。年内に読了するかどうか…。
他にも読みかけてる本があって、新しい本を買おうという気にはなかなかなれない…。ただ、ちょっと気分転換したくて、目に付いた本をぱらぱらとめくってみました。
戦争関係の本に混じって、「昔は良かったと言うけれど」という本が掲げられています(ちなみにですが、タブレットアプリではハイパーリンクがうまくできないみたいです。以下も書籍名だけで失礼)。戦前から戦後すぐの日本。人々は生活に追われ、マナーなどは省みられなかったという話。
電車には並ばないし、物は無くなるし、子供は虐待される。日本人が昔から、民度の高い民族だったというのは、幻想でしょうね…。40年ちょっと前は、日本人の海外旅行客のマナーがちょっと…という話はよく聞いたものです。
ただし、社会が落ち着いている時代はこの限りではない。元禄時代とかも、それなりにきっちりしていた時期もあったのでしょう。
別の見方をすると、人とはそういうものであって、社会状況が悪ければモラルが崩れるのも、また自然なことなのかも知れない。
趣味関係のコーナー。先年亡くなった、徳大寺氏の本が目に付きます。人気があるのでしょうね。
「間違いじゃなかったクルマ選び」という本、目に付いたのは三菱車に関する記述です。大学のバイトで、三菱車を売る手伝いをしていた徳大寺氏、営業社員に取り次いでもらい、東大出の技術者に面会、試乗レポートを渡し、その場でデザイン画を描いて注文を付けたそうです。生涯でもっとも恥ずかしい出来事、と徳大寺氏は言っていますが(それを公にした氏も大したもの)、三菱の技術者はちゃんと耳を傾けてくれたそう。
今年起きた例の一件を思うと、何かが変わってしまったのかな、と思ったりします。
もうひとつ、徳大寺氏の本(「徳大寺有恒 ベストエッセイ」)。会社をつぶして借金を抱え、あちこち謝り歩いていた頃。ある工場で、不在の社長ではなく、お母さんに挨拶したところ、店屋物で鰻重をとってくれた。日頃食いつめていた徳大寺氏、思わずがつがつと食べ始めたそうです。そこへ、「あんたよく食えるね‥本当なら首吊って見せるところだろうに。」、という言葉を浴びせられ、箸投げ出して頭上げられなくなった、という…。
まるで講談に出てきそうな、すごい話だなあって思って。
「海の見える理髪店」直木賞作品だそうです。タイトルに惹かれて手にしたら、短編集だったので超速読、30秒くらいページを繰ってみました。理髪店というのは、たしかにある種の濃密な人との交流がある場所ではありますね。理髪店のある風景というのも、不思議と絵になるたたずまいであることが多いです。千円カットの店にそういうものはない。