この手の車、昔はそれこそカローラのようにたくさんいたのですが。その表現も今や通用しなくなって、今言うならプリウスのように、でしょうか。
3代目、バブル最盛期の頃のモデルですね。後期型だとすると、登場は90年秋口でしたから、正確にはバブル最盛期は終わったころ、ということになります。
我が家でも、アコードインスパイアが来たりしてた頃です。
昔のカーグラフィックとか、NAVIとかの、今でいう意識高い系自動車雑誌では、あまり評判が良くありませんでしたが、ともかく日本の上級小型車の頂点として、当時は君臨していたのでした。性能とか経済性、安全性とか、今の車のほうが当然進んでいる部分はあるでしょうけど、これだけの作りとスペックと、顧客の心をくすぐるデザインで、諸費用混み250万ぐらいでこの車が買えたというのは、もはや夢のようです。ぶっちゃけ、あのころはよかったなあ、と正直思います。。
今の日本メーカーが、たとえスペックを当時並みにしていいよ、といわれて作ろうとしても、もはやこれだけ商品性のあるモデルは作れないでしょうね。同じようなことは例えば、オーディオ製品にも言えて、昔のカセットデッキなんか、無駄に質感の高いモデルがゴロゴロしていたわけです。バブル期のラジカセもそうですね。
隣りあったので横目で見たら、お父さんは助手席で腕を組んだまま、ヘッドレストに頭を持たせて眠っていました。ハンドルを握っていたのは、この車が出たころはまだ生まれていなかったかもしれない息子さんでした。
息子さんの目にはこの車はどう映っているのでしょう。