月曜日に山野楽器に行った。ショパンのマズルカを探したが、いいのが見つからなかったので、目についたフランソワのリサイタル盤にした。
残念ながら演奏を的確に表現する筆力がないのだが、この人の演奏は好きだ。
ウィキペディアで知る程度の知識しかないが、この人は天才肌の人だったようで、演奏曲(ベートーヴェンは全くやらなかったらしい)も限られ、時により演奏にかなりムラもあったそうだ。
クラシックよりは同時代のジャズの演奏家たちを連想する。大戦を挟む激動の歴史のもと、生きづらい思いをしながらの人生だったのかも知れない。
さいきんはこういうダンディな男というのは、見かけない気がするなあ。
山下達郎は先日、実家に置いてあったカセットテープを持ってきた。
もう何十年も前に録音して、車とかで良く聴いていたテープだ。
山下氏の好きなドゥ・アップの曲を、ア・カペラの多重録音(ほとんどのパートを自身で行っている)で製作したものだ。
手元のテープは、'86年に再発売したときのものらしい。「RIDE ON TIME」がヒットしたので、レコード会社に頼んで自分の好きな作品を作らせてもらうことができたのだという。
このレコードと、山下達郎のことも、ウィキで見て初めて知ることが多い。
山下達郎は、考えてみるとそれほど良く聞いていたわけではない。RIDE ON TIMEは大好きで、レコードも持っていたが、その後はそれほどくわしくない。歌声は好きだし、ラジオなどでの発言を聞くと、なかなかの趣味人で結構骨のありそうな人だなあ、とか思っていたが、結局その程度の感心で流していた。
この方はとても趣味的でマニアックな面もあるが、わりと現実的で処世も上手な面もあるようだ。一般受けする曲を作りながら、コアな趣味も追求するという生き方ができる人だ。奥様(竹内まりあ)の音楽も僕は好きで、まあ、いいよなあ、というかんじ。
そんな、二人の音楽家の生き方を感じながら聞いてみたという話でした。