在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”バルバレスコ・サント・ステファノ 1990” カステッロ・ディ・ネイヴェ

2007-12-18 21:01:48 | Piemonte ピエモンテ
“Barbaresco S. Stefano 1990” Castello di Neive –Piemonte
バルバレスコの生産地域、ネイヴェ村で最も良いと言われるサント・ステファノの単一畑もの。このワイナリーは同じ畑にバルベーラも植えている。(このベルベーラもとても良いので、別の項を参照してください。)
畑の樹齢はかなりの部分が40年を占め、申し分ない。
バルバレスコなので、当然、品種は、ネッビオーロ100%。
色はきれいなガーネット色で、17年もたっているとは思えない色合い。
香りは、最初、かなり閉じている。やや、アルコールがたつ感じもあり。ややくさみがあるが、これが良い。(と言ったら、趣味が悪いとでも言われそう??)ミネラル臭、スパイス臭に、まだ花の香り、フルーツの香りが残っている。プルーン、サクランボ、ドライのバラなど。血、錆、コールタールの香りも混じるが、全体に澄んだ香りでとてもきれい。
味は、酸がきれい。タンニンはまだ感じるが、酸が勝り、塩味がある。ボディも程よくあり。持続性あり。後味は鉄、リコリース、ミント、アニスなど。
熟成は大樽のみ。17年たって、この味と香り。これぞバルバレスコの1本。