Albana di Romagna DOCG
一度記事にしたが、今度は規定を入れてちゃんと。
こんなDOCGだが、結構思い入れのあるものなのである。
いまでこそ白のDOCGは結構な数があるが、ずいぶん長い間、白と言うと、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、アスティと、このアルバーナ・ディ・ロマーニャだけだった。それも、一番にDOCGになった白はこのアルバーナである。
ヴェルナッチャもアスティも、品質の良いものは多少あるとは言え、勘弁して~と言いたいワインが多く、アルバーナもご多分にもれず、という印象だった。
たしかに、アルバーナの辛口は、いくつかのワイナリーのものを除いて、ちょっとパスしたくなるものが多い。
しかし、デザートワイン、特にパッシート(収穫後、陰干しをしたブドウで造るワイン)は違う。全然違う。堂々と胸を張ってDOCG!と言えるものがあるのである。
エミリア・ロマーニャ州は、横に広がる形だが、西側がエミリア地方、東側がロマーニャ地方となる。
名前の通り、州の東側、ロマーニャ地方に生産地域がある。
品種は、これも名前の通り、アルバーナ100%。アルバーナという品種は、写真を見てみると良く分かるが、とにかく、だらーん、と縦に長い。そして、房がかなり大きい。良いワインができる品種の多くは、房が小さく、粒が締まっているが、それを念頭に入れると、残念ながら、これでDOCGワインを造るの??と疑いたくなる。しかし、そこで、やっぱりね、と思ってはいけない。確かに、辛口はお世辞でまあまあと言うが(ごめんなさい!)、パッシートには良いものが多々ある。つまり、アルバーナは意外や意外、陰干しに向いている品種なのである。
さて、アルバーナ・ディ・ロマーニャDOCGには以下の5つのタイプがある。
① 辛口secco 最低アルコール度12% =実際に、それほどアルコールの高くない、ほろ苦さのある、それと言って特徴のないワイン。
② 薄甘口amabile 最低アルコール度12.5% 残等分12~30g/l =やや甘口
③ 甘口dolce 最低アルコール度12.5%(うち実際のアルコール度alcol effettivo 8.5%以上)残等分45~80g/l =結構甘口
④ パッシートpassito 最低アルコール度17% 陰干しは収穫の次の年の3月30日まで 陰干し後の糖分284g/l以上 翌年の9月1日以降の発売 =コハク色を帯びた黄金色で、良いものは、酸とのバランスが良い。
⑤ パッシート・リゼルヴァpassito riserva 最低アルコール度24%(うち実際のアルコール度alcol effettivo 4~11%)モストの段階で400g/l以上 翌年の12月1日以降の発売 =実際にはあまり見かけない。
イタリアの各協会が出すこういう規定を見ていて思うのは、チャート式にしてくれるとわかりやすいのになぁ、と思うことと、良く見ると、あれ?と思うことがあること。たとえば、残等分。残等分が35g/lだったら、②と③のどっちに入るんだろうなぁ。。。と深く考えないのがイタリア式。
いくつか良いワイナリーはあるが、ぜひ一度、ゼルビーナZerbinaのパッシート「スカッコマットScaccomatto」は試してほしい。チェス模様のラベルがトレードマーク。
一度記事にしたが、今度は規定を入れてちゃんと。
こんなDOCGだが、結構思い入れのあるものなのである。
いまでこそ白のDOCGは結構な数があるが、ずいぶん長い間、白と言うと、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、アスティと、このアルバーナ・ディ・ロマーニャだけだった。それも、一番にDOCGになった白はこのアルバーナである。
ヴェルナッチャもアスティも、品質の良いものは多少あるとは言え、勘弁して~と言いたいワインが多く、アルバーナもご多分にもれず、という印象だった。
たしかに、アルバーナの辛口は、いくつかのワイナリーのものを除いて、ちょっとパスしたくなるものが多い。
しかし、デザートワイン、特にパッシート(収穫後、陰干しをしたブドウで造るワイン)は違う。全然違う。堂々と胸を張ってDOCG!と言えるものがあるのである。
エミリア・ロマーニャ州は、横に広がる形だが、西側がエミリア地方、東側がロマーニャ地方となる。
名前の通り、州の東側、ロマーニャ地方に生産地域がある。
品種は、これも名前の通り、アルバーナ100%。アルバーナという品種は、写真を見てみると良く分かるが、とにかく、だらーん、と縦に長い。そして、房がかなり大きい。良いワインができる品種の多くは、房が小さく、粒が締まっているが、それを念頭に入れると、残念ながら、これでDOCGワインを造るの??と疑いたくなる。しかし、そこで、やっぱりね、と思ってはいけない。確かに、辛口はお世辞でまあまあと言うが(ごめんなさい!)、パッシートには良いものが多々ある。つまり、アルバーナは意外や意外、陰干しに向いている品種なのである。
さて、アルバーナ・ディ・ロマーニャDOCGには以下の5つのタイプがある。
① 辛口secco 最低アルコール度12% =実際に、それほどアルコールの高くない、ほろ苦さのある、それと言って特徴のないワイン。
② 薄甘口amabile 最低アルコール度12.5% 残等分12~30g/l =やや甘口
③ 甘口dolce 最低アルコール度12.5%(うち実際のアルコール度alcol effettivo 8.5%以上)残等分45~80g/l =結構甘口
④ パッシートpassito 最低アルコール度17% 陰干しは収穫の次の年の3月30日まで 陰干し後の糖分284g/l以上 翌年の9月1日以降の発売 =コハク色を帯びた黄金色で、良いものは、酸とのバランスが良い。
⑤ パッシート・リゼルヴァpassito riserva 最低アルコール度24%(うち実際のアルコール度alcol effettivo 4~11%)モストの段階で400g/l以上 翌年の12月1日以降の発売 =実際にはあまり見かけない。
イタリアの各協会が出すこういう規定を見ていて思うのは、チャート式にしてくれるとわかりやすいのになぁ、と思うことと、良く見ると、あれ?と思うことがあること。たとえば、残等分。残等分が35g/lだったら、②と③のどっちに入るんだろうなぁ。。。と深く考えないのがイタリア式。
いくつか良いワイナリーはあるが、ぜひ一度、ゼルビーナZerbinaのパッシート「スカッコマットScaccomatto」は試してほしい。チェス模様のラベルがトレードマーク。