在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Vini di Loira -Chateau Pierre-Bise

2012-04-12 08:29:48 | vini stranieri イタリア外のワイン
ロワール シャトー・ピエール・ビーゼ

まず、ワイナリーの発音はこれでよいのだろうか・・・間違っていたらごめんなさい。
また、ボトルの写真を撮るのを忘れました。

ローマに唯一フランスワイン専門のエノテカがある。
以前は市中心の古い歴史的な地区にあったが、今はバチカンの近くに移っている。
そして、ミラノにも支店がある。
そこで、時々試飲会をやっている。
今までチャンスがなく行ったことはないのだが、自然派ワインの規模の大きな試飲会を1年に一度オーガナイズしているティツィアーナに誘われて一緒に行った。

ワイナリーはロワールで、私の好きな地域である。
試飲会は立ち飲みだが、ワイナリーの人が来て説明(フランス語~あれ~)をしてくれ、飲んでいくというものだった。

Cremant de Loire
シュナン・ブラン100%のスプマンテ。シャンパーニュとは違ってかなりフルーティ。柑橘(レモン、グレープフルーツからオレンジ風味まで)が前面に出ていて、もう少し熟したフルーツやほんのり甘いクロワッサンの風味もある。シャンパーニュだともっと厳しい、落ち着いた香りになるはずで、フランチャコルタに結構近いかもと思った。もちろん、フランチャコルタだともっと花の香り、柑橘より熟したフルーツの香りになるとはいえ。値段が安く、食前酒にぴったりかと思ったのでした。

Savennieres Clos de Coulaine 2010
シュナン・ブラン100%の白。これぞロワール(シュナン100と言う意味で)という白。収穫量をかなり抑えていているらしく、5トンから8トン程度(?)。フランス語、液量での説明、概略としてきいたので、正確な数字ではないと思うが・・・ステンレス50%、樽(それも5-6年使用のもの!)を半々で使用。シュールリーは行わず、低温でのかなり長い発酵との説明だった。

Cabernet d'Anjou 2011
ロゼは、カベルネ・フラン100%ではなく、カベルネ・ソーヴィニオン3分の2、フラン3分の1という割合で、年によって割合を変えるとのこと。そして、75グラムの糖分を含む甘口。考えてみると、カベルネ・ソーヴィニオン100%の甘いワインは初めて飲んだような気がする・・・しかし、甘すぎはしない。デザートにいいが、ビスケットなどのあまり甘くないものと一緒がよいし、フォアグラやチーズ、冷やして食前のおつまみから食事に突入の際のアペリティフにも悪くないと思った。甘く煮た豚(オレンジ風味、りんご風味、プラム風味)にも結構合うのではないかという意見も出たが賛成。

Anjou Villages Spilite 2010
赤は、同じ比率でつまりソーヴィニオンのほうが同じく多いことになる。最近は、やっぱりカベルネ・ソーヴィニオンが人気なのだなあと思ったのでした。

Coteaux-du-Layon Rochefort 2010
シュナン100%のデザートワイン。貴腐の量は、自分で付けるわけにいかないので年によるというが、このヴィンテージで25%。あとは干したもの。2005年は100%貴腐、2007年は貴腐が付かなかったというので、かなりのばらつきがある。糖分135グラム。甘いが酸味も程よくある。

なお、値段はどれも大変良心的なのでした。