在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Guado al Tasso 2008 e Il Bruciato 2010 -Antinori

2012-04-25 10:58:18 | Toscana トスカーナ
“グアド・アル・タッソ2008”“ブルチャート2010”アンティノーリ -トスカーナ州

どんなに良くてもなんとなく惹かれないワインがある。
グアドが私にとってそうだと思う。美味しいし、めちゃくちゃ高くはないし(そうでもない?)、生産量もある程度あり手に入りやすいし、味は安定しているし、文句のつけようがないと思うのだが、何度飲んでも、うわっ、と感動したことがない。
美味しいのだが・・・

グアド 2008
色はルビー色でつやがとてもきれい。
香りに緑が出ていて、エレガントな印象。フレッシュなヴィッショラ(酸味のあるサクランボ)、小さな森の木の実、ユーカリ、ミント、香草、サルヴィアなど。酸味がきれいに上がってくる。
酸味が生きていて、タンニンが繊細、ミネラル分がやや塩味を出している。後味に残る緑の感じがとても心地よい。(89点)


ブルチャート 2010
初めて飲むと思う。記憶にないワイン。グアドのセカンドだよ、と言われて飲んだが・・・

若干の還元臭。心持ち気になる(ちょっと嫌な)香りがあり、シンプルであまり変化がない。フルーツに加え、若干アニマル臭、革、土、バルサム臭、黒タバコなど。
ボディは程よくあり、タンニンはやや渋さを感じさせ、口の中に渋みが残るのが最後に気になる。(81点)