在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Le Serre Nuove dell'Ornellaia -Tenuta dell'Ornellaia 2009

2012-04-17 17:22:16 | Toscana トスカーナ
”レ・セッレ・ヌオーヴェ・デッロルネッライア”オルネッライア2009 -トスカーナ州


自然派なのであるが、自然派だけが好き、自然派だけを飲むわけではない。
オルネッライアは、個人的に好きなのである。いつ飲んでも裏切らないというか、華やかで、でもエレガントで、そして、人にあげても喜んでもらえる。そして、セッレなら値段も手頃だし。そこで、時々、機会があると飲むワインである。

濃い目のルビー色で深みがある。
熟したフルーツ、コンフィになりそうなフルーツがとてもきれいで、お見事。ミネラル、スパイスは甘いタバコ、バニラ、心持甘いくらいのトースト臭、そして奥には緑があり、ミント、ブラッド・オレンジ、エレガントさが出ている。
しかし、味は・・・若かった。タンニンがまだざらついている。質は良いし、まろやかさはあるのだが、そこにタンニンのざらつき、調和していない感じがちょっと気になる。持続性はあるし、大変心地よいのだが、まだもう少し待つ必要があると感じた。(88点)



Giovin Re -Michele Satta 2010

2012-04-17 16:41:44 | Toscana トスカーナ
”ジョヴィン・レ”ミケーレ・サッタ 2010 -トスカーナ州

サッタを飲んだのは久しぶり。特に白はめったに飲まないなぁ、と思いつつ。
品種はヴィオニエ100%。
ヴィオニエらしい、華やかで花の香りいっぱいの、女性に受けるワインかと思った。

色はかなり濃い目の黄金色。樽を使ってます、という色。
香りは、黄色の花が満開という感じ。黄桃など、熟したフルーツ、強さとふくよかな広がりがある。かなりパフォーマンスが良い。他、ミネラル、火打ち石、バニラ、メロン、ニワトコなど。
味はかなりインパクトがあり、白にしてはかなりのボディ、塩味と酸味のバランスが取れている。木、バニラの香りがあるが、強すぎるほどではない。(もちろんバリック嫌いには強く感じるが)まろやかさがあり、熱さも含め長く持続する。(88点)