在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ポルピチェッロ 2001” オドアルディ

2007-08-12 20:01:06 | Calabria, Basilicata カラブリア他
“Polpicello 2001” Odoardi -Calabria
前述のカストロヴィッラリのロカンダ・ディ・アリアで、最初に「ジュリオ・フェラーリ1992」から始めた為、あとを持たせるのに苦労した。せっかくカラブリアにいて、カラブリアのワインを飲みたいというところ、ついつい希少価値的な方へほろっと浮気してしまったものだから、始末が悪い。人数が多かったので、ジュリオ・フェラーリと赤の間に白を挟み、カラブリアを代表するリブランディの白「エフェソ」(個人的には思い出多い、大好きな1本)とした。洗練された都会の美女から、可憐とは言え、そこは田舎の美女になって、舌に戸惑いはあるもの、ここはカラブリア、やはり、浮気は1度でやめておこう。さて、赤。ピヌッチョ氏、カラブリア在のS氏と共に検討し、カラブリアのワインにしてはめちゃくちゃ高かったけれど、私も初体験のオドアルディのワインとなった。ブレンドしてはいるが、その品種は秘密とのこと。まだリリースされて間もない、新ワインである。(最近はどこもかしこも、新しいワインを出すのが流行っている。。)
色は、かなり濃い。若々しさを感じさせるルビー色。カラブリアのワインのイメージにぴったりである。
香りは、革、それも新革の香りがやや、そして、ブルーベリー、ブラックベリー、プルーンのコンフィの香りがある。さらに、緑の香り。土着品種が緑っぽいのか、カベルネが入って強く出ているのかも知れない。ミントの葉とサンブーカ(ニワトコ)のくささがやや混じった感じ。他には土の香り、そして、南のワインらしくアルコールが立つ。
味は、タンニンの渋みがやや強いがワインが若いからしょうがない。タンニンの質は決して悪くない。酸はあるがタンニンにやや隠れ、ボディ有り、味の強さ良く、程よい長さがあり、革とやや緑の香りが後味に残る。
残念ながらワイン後進国と言われるカラブリアだが、少しずつ良くなっているのが見えるのは嬉しいことだ。

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