“Barolo 1967” Borgogno –Piemonte
「リステListe」ではない、普通のボルゴーニョのバローロである。白ラベル、と呼ぶ方。
昔、ボルゴーニョと言うと、バローロの大御所であり、そうかぁ、これがバローロかぁ、と思ったものだ。しかし、その後、バローロボーイズの出現もあり、モダンバローロがもてはやされるようになると、おお、こんな飲みやすいバローロもあるんだ、と感動したものだ。しかし、それに飽きる時が来る。表面だけ繕ったバローロは面白くない。(もちろん、中身が伴えば別の話だが。)そして、再び、クラシカルなものに戻っていく。
少し前にボルゴーニョの「リステ1997」を飲んだ時、美味しかったのであるが、これこそ10点満点のワインだ、と言われ、びっくりした。と言うより、かなり考え込んでしまった。ガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエーリもAISのチンクエ・グラッポリも関係ない。以来、ボルゴーニョは気をつけて飲んでいるが、確かに、凄い。
1967年ヴィンテージ。つまり、40年たっていることになる。40年は、かなりの年月である。これだけの年月を保てるイタリアワインがいったいどれだけあることか。
色は、40年の歳月を全く感じさせない。中心はガーネット色で、爪は薄く、オレンジ色である。つやもあり、かなりきれいな色である。澱もない。(もちろん、ボトルによってはあるのだろうが。。)
香りは、40年を経ているので、かなり臭みを帯びている。しかし、これが良い。良い熟成を感じさせる。革、アニマル臭、汗、ブロード(コンソメ)、腐葉土、キノコ、ショウガ、バルサム臭balsamico、そして、ミント、鉄分、血、柑橘系の香りなど。かなり変化が大きく、とても複雑。
味は、インパクトがするっと優しい。タンニンはまだ感じられる。当然、酸が際立ち、そこに塩味が加わる。持続性も良く、さすが、の一言。ここまでくると、分析するより、今の瞬間を楽しみたくなる。
他にも良いバローロはあるが、バローロの醍醐味を十分味あわせてくれるワインである。
「リステListe」ではない、普通のボルゴーニョのバローロである。白ラベル、と呼ぶ方。
昔、ボルゴーニョと言うと、バローロの大御所であり、そうかぁ、これがバローロかぁ、と思ったものだ。しかし、その後、バローロボーイズの出現もあり、モダンバローロがもてはやされるようになると、おお、こんな飲みやすいバローロもあるんだ、と感動したものだ。しかし、それに飽きる時が来る。表面だけ繕ったバローロは面白くない。(もちろん、中身が伴えば別の話だが。)そして、再び、クラシカルなものに戻っていく。
少し前にボルゴーニョの「リステ1997」を飲んだ時、美味しかったのであるが、これこそ10点満点のワインだ、と言われ、びっくりした。と言うより、かなり考え込んでしまった。ガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエーリもAISのチンクエ・グラッポリも関係ない。以来、ボルゴーニョは気をつけて飲んでいるが、確かに、凄い。
1967年ヴィンテージ。つまり、40年たっていることになる。40年は、かなりの年月である。これだけの年月を保てるイタリアワインがいったいどれだけあることか。
色は、40年の歳月を全く感じさせない。中心はガーネット色で、爪は薄く、オレンジ色である。つやもあり、かなりきれいな色である。澱もない。(もちろん、ボトルによってはあるのだろうが。。)
香りは、40年を経ているので、かなり臭みを帯びている。しかし、これが良い。良い熟成を感じさせる。革、アニマル臭、汗、ブロード(コンソメ)、腐葉土、キノコ、ショウガ、バルサム臭balsamico、そして、ミント、鉄分、血、柑橘系の香りなど。かなり変化が大きく、とても複雑。
味は、インパクトがするっと優しい。タンニンはまだ感じられる。当然、酸が際立ち、そこに塩味が加わる。持続性も良く、さすが、の一言。ここまでくると、分析するより、今の瞬間を楽しみたくなる。
他にも良いバローロはあるが、バローロの醍醐味を十分味あわせてくれるワインである。