在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Paasta e bollicine 1: Fripon (Valle'd'Aosta) e Prosecco (Carpene')

2012-04-14 21:00:45 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
ひいきにしているエノテカでの今日の試飲会はパスタとスプマンテだった。
パスタとスプマンテ?こういう企画は始めてである。
なぜパスタなのかというと、ローマに大変美味しいPastificioがあるから。
Pastificio Secondi、ローマの南東にある。
と言っても、食べたのは初めてである。
非常に美味しかった。

シンプルパスタはしっかりアルデンテで、風味があって美味しいが、ラビオリがまた素晴らしい。
ラビオリの中の詰め物がバター(風味)とアンチョビ。最高。昔懐かしい味。イタリア人が、昔はパンにバターを塗って、アンチョビを乗せて食べたものだ、と語って盛り上がっていたが、なるほど、そんな味を思い出す。シンプルが一番、という代表の味。
もうひとつ、素晴らしいラビオリはカタラーナ。中に、香草、松の実、干しレーズン、そして、チンタ・セネーゼなどなどが詰まっている。チンタは、トスカーナ、シエナ周辺、ごく一部の地域だけで飼育されている月の輪グマのようなかわいらしい豚で、このハム、サラミは大変な美味。しかし、生産量が少ないので地元を離れるとなかなか手に入らないし、また、地元でもニセモノが出回っているくらいである。
そういえば、だいぶ前だか、チンタの飼育を見に行ったことがあるのでそんなときの写真もアップしようかな。

さて、スプマンテは6種。試飲会なのに、すっかりご馳走になりました。

Fripon Extra Dry Quatremillemetres Vins d’Altitude – Valle d’Aosta
いたってシンプルなヴァッレ・ダオスタのスプマンテ。
品種はprie blanc 50%、muller thurgau50%というちょっと変わったブレンド。
高山の小さな花、柑橘系など控えめに出る感じで、強さはない。
泡がやさしく、酸味がさわやかで、ほんとうにわずかの甘さとバランスが良く取れている。
ただ、香りと味の両方に、わずか煙たい感じが奥にあるのが残念。
持続性があるわけではないが、値段がとても良心的なのと、軽くシンプル、決して邪魔をしないので、夏にきんきんに冷やして、気軽に飲む食前酒にはぴったり。(81点)

Prosecco di Conegliano Valdobbiadene SUperiore Cuvee Storica Extra Dry Carpene’ Malvolti – Veneto
おなじみカルペネのプロセッコ。しかし、上のクラスのもの。
なかなか良い。柑橘がかなりはっきり主張している。黄色の花束、レモンの花、ミネラル、白桃など。
泡もよく、活気がある。ボディも良い。ややほろ苦さがあるが、それも心地よい。PAIも悪くない。大手なので生産量も多いわけだが、良く出来ています、と言っていいかも。そして、値段がさらに良心的。カルペネを買うことは普通ないが、たまには悪くないかもと思った。(85点)




Rose' di Gosset, Bourgone e Brugogne, Balocchi di Testamatta・・・

2012-04-14 08:58:08 | vini stranieri イタリア外のワイン
バローロとバルバレスコの夕べについでブルゴーニュの夕べ

ただし、4人なのであけた数は前回に劣る。
それでも自然派中心の素敵な夕べだった。

Grand Rose' Gosset
たまねぎ色の、一瞬のロゼ?と思う色。全体の色合いは濃くしっかりしている。ロゼシャンパンは大好物だが、こういう色合いが好き。シチュエーション的には(!)ロマンチックなピンクがいいかと思うが、この手のものは白に赤ワインを混ぜて色を出していることが多い。そうではなくて、自然な色のほうが個人的に好み。結構しっかりしたボディを感じる。また飲みたいと思ったジャンパン。


Morey-Saint-Denis Domaine Dujac 2008
アンチ・シャルドネだが、ブルゴーニュの白は当然好き。第一印象が素晴らしくミネラルで、柑橘、緑の印象もあり、一瞬ステンレスのみ?と疑ってしまう。甘さやまろやかさ、バターっぽさは探すとあるが、白こしょうなどのスパイスのさわやかな風味のほうが勝っている。しかし、飲むと疑いもなく樽が広がる。嫌味でない程度の樽。それが、ミネラルに隠れてしまうなんて、なんて素晴らしいミネラル。イタリアのシャルドネではそうは行かない。最初から樽、次に樽、飲んでも樽、となるのが落ちだろう。(もちろんモノによります・・・)


Bourgogne Francois Mikulski 2009
かなりフレンドリーなブルゴーニュの赤。ビオ風味がそれほどきつくない。フレッシュなフルーツの香りと味わいで、軽く飲むにはとても良い。ラベルからわかるように当然ビオ。


Nuis-Saint-Georges 1er Cru Domaine Prieure' Roch 2008
素晴らしいブルゴーニュ。以前飲んだことがあって、素晴らしいと思っていたワイン。ビオのよさが出ている。マーケティングに流されているのではない、マーケティングに狙いではないビオ。小さなかわいらしい花、小さな森の木のみ、サクランボ、(日本人にはわかるだろうが)ちょっと奈良漬風の香り、スパイスをふりかけた感じ。最初はアニマルが少し出ていたがやがて消え、香りの変化がうれしい。タンニンがかわいらしく優雅で、PAIよく、大変心地よい。


Balocchi di Testamatta Selezione N.1 La Pergola Testamatta 2003
ここで突然ビービー。提供者はビービーのお友達。そこでただのビービーではない。
突然世界が変わった感じで、今回はノーコメント。


Pedro Xmenez Alvear 2006
最後、チョコにはペドロだよね。とペドロ・ヒメネツ。

Vini di Loira -Chateau Pierre-Bise

2012-04-12 08:29:48 | vini stranieri イタリア外のワイン
ロワール シャトー・ピエール・ビーゼ

まず、ワイナリーの発音はこれでよいのだろうか・・・間違っていたらごめんなさい。
また、ボトルの写真を撮るのを忘れました。

ローマに唯一フランスワイン専門のエノテカがある。
以前は市中心の古い歴史的な地区にあったが、今はバチカンの近くに移っている。
そして、ミラノにも支店がある。
そこで、時々試飲会をやっている。
今までチャンスがなく行ったことはないのだが、自然派ワインの規模の大きな試飲会を1年に一度オーガナイズしているティツィアーナに誘われて一緒に行った。

ワイナリーはロワールで、私の好きな地域である。
試飲会は立ち飲みだが、ワイナリーの人が来て説明(フランス語~あれ~)をしてくれ、飲んでいくというものだった。

Cremant de Loire
シュナン・ブラン100%のスプマンテ。シャンパーニュとは違ってかなりフルーティ。柑橘(レモン、グレープフルーツからオレンジ風味まで)が前面に出ていて、もう少し熟したフルーツやほんのり甘いクロワッサンの風味もある。シャンパーニュだともっと厳しい、落ち着いた香りになるはずで、フランチャコルタに結構近いかもと思った。もちろん、フランチャコルタだともっと花の香り、柑橘より熟したフルーツの香りになるとはいえ。値段が安く、食前酒にぴったりかと思ったのでした。

Savennieres Clos de Coulaine 2010
シュナン・ブラン100%の白。これぞロワール(シュナン100と言う意味で)という白。収穫量をかなり抑えていているらしく、5トンから8トン程度(?)。フランス語、液量での説明、概略としてきいたので、正確な数字ではないと思うが・・・ステンレス50%、樽(それも5-6年使用のもの!)を半々で使用。シュールリーは行わず、低温でのかなり長い発酵との説明だった。

Cabernet d'Anjou 2011
ロゼは、カベルネ・フラン100%ではなく、カベルネ・ソーヴィニオン3分の2、フラン3分の1という割合で、年によって割合を変えるとのこと。そして、75グラムの糖分を含む甘口。考えてみると、カベルネ・ソーヴィニオン100%の甘いワインは初めて飲んだような気がする・・・しかし、甘すぎはしない。デザートにいいが、ビスケットなどのあまり甘くないものと一緒がよいし、フォアグラやチーズ、冷やして食前のおつまみから食事に突入の際のアペリティフにも悪くないと思った。甘く煮た豚(オレンジ風味、りんご風味、プラム風味)にも結構合うのではないかという意見も出たが賛成。

Anjou Villages Spilite 2010
赤は、同じ比率でつまりソーヴィニオンのほうが同じく多いことになる。最近は、やっぱりカベルネ・ソーヴィニオンが人気なのだなあと思ったのでした。

Coteaux-du-Layon Rochefort 2010
シュナン100%のデザートワイン。貴腐の量は、自分で付けるわけにいかないので年によるというが、このヴィンテージで25%。あとは干したもの。2005年は100%貴腐、2007年は貴腐が付かなかったというので、かなりのばらつきがある。糖分135グラム。甘いが酸味も程よくある。

なお、値段はどれも大変良心的なのでした。

Gaja (Barbaresco e Barolo), Elio Grasso, Conterno Fantino, Domenico Clerico・・・

2012-04-11 08:47:58 | Piemonte ピエモンテ
バローロとバルバレスコの夕べ(オマケのシャブリとゴセ)

ご招待いただいた。
人数もまあまあいたのでこれだけの数をポンポンと開けた。
こういう場で、こういう雰囲気で、いちいち真剣に考えながら飲むなんてヤボなことはさすがにしたくない。

写真にはないが(コルクの写真の中にはあり)、ChablisのGrand Cruから始まっている。(何故かこれがアペリティフ)
そして、GossetのBlanc de Blancが次のアペリティフ。


そしていよいよ本題のバローロとバルバレスコに移る。
しょっぱなからGajaのBarbaresco 2004。


そして、写真を撮るのを忘れたがElio GrassoのBarolo(ヴィンテージは忘れた)。

次はまたまたGaja。今度はBarolo 2006。


そして、ちょっと地味な雰囲気のConterno Fantino Barolo 2002。


最後は(別に特に意味があるわけではない、わざとというわけでもない、なんとなくの最後)Domenico Clerico Barolo Ciabot Mentin 2007。


あと1本あったが(もうなんだったか覚えていない・・・)そこまでは達せず、ネッビオーロ5本+フランス2本でした。

ヴィンテージがバラバラで、共通性があるわけではないので比較をしたくはないが、Gajaのバルバレスコは良かった。
ただ、「不運なボトル」にあたり、「ガヤらしいあの素晴らしさ」はない。
それでも、やはり良い出来。
個人的にはガヤはそれなりに素晴らしい人物だと思うが、ちょっとコマーシャル過ぎて、いつも、オイオイ・・・と思ってしまう。
ワイン本来について語らず、その周りのビジネスについて真剣に語ることが多いからだ。
でも、それはそれで、ガヤらしい。
バローロの方は新しいラベルの最初の年ということだが、やっぱりガヤはバルバレスコだよね、そして、それもソリが付くのではなく、付かないただのバルバレスコだよね、と思ったのでした。

グラッソとクレリコは昔は好きだった。よく飲んだものだ。
もちろん悪くはないが、今は特に好みと言うわけではない。

ちょっと意外だったのがコンテルノ・ファンティーノ。
2002年というヴィンテージだったからか、かなりエレガントにまとまっていた。
力強さではなく、透明感、落ち着き、優美で勝負という感じで非常に良かった。
ご馳走様でした。



Nero d'Avola -Cusmano 2010

2012-04-07 00:42:19 | Sicilia シチリア
“ネロ・ダーヴォラ”クスマーノ2010 –シチリア州

昔はクスマーノは良く飲んだ。
Noa‘(Nero d'Avola, Merlot, Cabernet Sauvignon)が出たときは、ほお、と思ったものだ。
それからSagana(Nero d'Avola 100%)。
シチリアというとドゥーカとタスカ、そこにプラネータが出てきて、ドンナフガータがあるとはいえ、それだけ??という時代があったものだ。(ちょっとオーバーですみません・・・)
そこにクスマーノやらパラーリやらベナンティやらいろいろ出てきて、なにせ、南イタリアのワインは安いので良く買った。
同じレベルで北のものを探すと、確実にかなり高い。だから、気軽なお呼ばれなどによく持参したものだ。
ずいぶんモダンなワインが好きだった時代があるんだぁ、と懐かしく思ってしまう。

クスマーノも(は、ではない)飲まなくなって久しい。
どのボトルを開けでも同じ味(極端だが)、よく言えばブレがなく安心、しかし、ワクワク感がない。どうでもよい食事のときはそれでもいいが、そうでなければ、このワクワク感が欲しい。これがワインの醍醐味だと思う。
開ける前のドキドキ、一口飲んだときの幸せ、時間がたって変化する喜び。
これがあるから、ワインはやめられない・・・

色はガーネット色。
スパイス、熟したフルーツとコンフィ、ドライの花、土っぽい香り、黒いタバコ、リコリース、革、丁子など。香りは良くできているが、ごく普通の広がりと持続性。
ボディがあり、酸味がきれいだが、タンニンがほろ苦い。持続性はまあまあ。このクラスのワインにしてはお値段お得、非常によくできていると思う。(82点)


Il Top delle Guide Ristoranti 2012 - Civilta' del bere

2012-04-06 00:54:22 | レストラン
こちらは同じくCivilta’ del bereのレストラン版。
ただ、いつもは独立してこれだけが1冊になっているのだが、Vinitalyに印刷が間に合わなかったらしく、月刊の4月号の後ろに掲載されている。まあ内容が変わるわけではないから良しとしよう。

レストランの評価本も増えているが、うち6冊で評価している。
しかし、レストランの場合は、きっちり点数制にしていて、はっきりと順位がついている。
換算方法は明確に記され、それにのっとっている。
たとえば、ミシュランは3つ星100点、2つ星94点、1つ星88点、言及されているレストラン60点というように。
そうやって合計を出し、順位が出るのである。


イタリアの面白いところは地方の勢いが良いということである。
日本なら東京か大阪かでベスト10が占められそうだが、ローマのトップが3位に、ミラノにいたってはトップが13位である。フィレンツェのトップが5位に入っているのを除くと、あとは地方都市か「田舎」にあるレストランで、こういうところがイタリアの底力というか、興味の尽きないところと言える。

ただ、評価の高いところは、どこもみんな新イタリア料理である。いわゆるイタリア料理では、高評価獲得は難しい現状がある。しかし、参考にするのはよいと思う。

イタリア料理らしいレストランが良かったら、少し点数の低いところ、 300位とか400位あたりで見てみると結構満足する。なお、今年は561位までが出ている。
州別に分析したところもあって、面白いし、知らない土地でレストランを選ぶのに、各評価本を持ち歩く必要がなく、非常に便利である。

Il Top delle Guide VINI 2012 -Civilta' del bere

2012-04-05 17:30:14 | イタリア・ワインABC
この雑誌は結構好きである。結構ファンがいるのではないかと思う。
月刊になっているのは買わないが、Vinitalyに合わせて出る、ワインとレストランの特別号は機会があれば必ず買うことにしている。
数字マニアというか統計マニアというか、きっちりしていて笑える。イタリア的ではなく、なんか日本的?いや、ドイツ的と言ったほうがいいかも?

さて、ワインの年鑑本は、タケノコのようにとはオーバーだが、年々増えている。
年鑑だから(そして年刊だから?)1年に1回発行される。
そのうちのメインの6冊で評価をしている。ただ、この6冊以外にもいい本はあるし、この6冊だけで全て評価してしまうようなのもいけないと思うが、とにかく6冊をくまなく分析しているところが面白い。
ところで、以前は5冊の本だった。SlowfoodがGamberoから分離して6冊になったわけだ。


さて、Civilta' del bereの評価はこうである。
というか、この本は直接には何の評価もしていない。
評価本を分析して、評価しているのである。
各評価本には最もよいワインのカテゴリーがある。3 bicchieriや5 grappoliやらそれぞれ名前を付けている。そこに点数があるものもあるし、ないものもある。しかし、裏では、テイスティングをしたときに一応点数は付けられているわけである。だから、高点数で最もよいワインのカテゴリーに入ったもの、ぎりぎりで入ったものなどいろいろあるわけだが、そこには目をつぶる。
たとえば、今回、輝く2本に選ばれたワインのうちプーリアのものを見てみると、プーリアで最も点数が高かったワインではない。しかし、とにかく最高評価のカテゴリーに入ったのである。
この辺が、いわゆる「イタリア・ワイン・ベスト100」のような評価とは異なる。
各ワインを点数で評価するのではなく、だから順番を付けるわけでもなく、最高カテゴリーに入った数で競っている。

今年のベストワイン、つまり6冊すべての本で最高評価のカテゴリーに入ったワインは2本。たった2本と言って良い。何故なら、6本とか8本とか選ばれている年があるからだ。


サッシカイアはわかる気がする。
ESは実は、その昔、飲んだことがある。
凄いワインがあるからと誰に言われて飲んだ。名前は完全に忘れていたが、ラベルを覚えている。なんか、派手というか、こういうラベルを考える人がいるのだと思ったことも覚えている。(これもひとつの戦略?)
そして、ここ数年、水面下で、話題になっていて、しかし未だに飲む機会がないでいる。
しかし、2本のうちの1本がプーリアという土地のワインであることは面白い。
プーリアのワインというと安かろうで、良いものがあっても高いお金を払いたくないという人が多い。これがバローロやブルネッロなら平気で払うのに。
これを機会に、プーリアの高品質ワインが注目されるようになれば、個人的にはとてもうれしい。

そして、サッシカイア。
個人的には思いいれのあるワインである。
タキス氏はもう引退してしまったが、何度もセミナーで見た。
なんて素晴らしい人物、と今でも思う。
心からワインを愛し、奢ることなく、真面目で、心優しい。
だから、サッシカイアは大好きなワインである。
しかし、冷静に評価すると、例えばトレンティーノの某ワインの方が美味しいかもしれないと思う時もある。ヴィンテージによっても違うから断言するわけではないが、この某ワインはなんと2つの本で外している。(こういうところが、ワインは本当に面白いと思う)
こんな感じで、最高のカテゴリーを外してしまう本が出てきてしまうと、ここでは評価が下がってしまうと言うわけである。

だから、絶対的な評価ではないが、こんな感じでカンティーナで、また、過去3年の評価を分析していて、参考にするには実に面白い。
ただ、日本では手に入らないと思うが。

Poggio della Costa -Sergio Mottura 2010

2012-04-05 08:57:28 | Piemonte ピエモンテ
”ポッジョ・デッラ・コスタ” セルジョ・モットゥーラ 2010 -ラツィオ州

ひさびさにモットゥーラを飲んだ。懐かしい。
ラツィオ州の北に位置し、ローマからは行きやすい。
そこで、ワインの勉強を始めた頃、最初に訪れたワイナリーのひとつである。
小さなワイナリーだが、モットゥーラ氏が非常に好感の持てる人物であること、メトド・クラシコのスプマンテを造っているが、その蔵、かわいらしいアグリなど、とても印象的だったのでよく覚えている。
そして、いつ見てもかわいいハリネズミのラベル。

品種はグレケット。そして、裏のラベルにビオのブドウを使っているとの記載があるように、ビオワインである。

濃い目の麦わら色でとてもきれいなつやがある。
柑橘の香りがとてもきれい。グレープフルーツやレモン、レモンの葉、白から黄色の花の小さな花束、ミネラルがたっぷり感じられ、また、香草の緑がアクセントを加える。そして奥にスパイス風の香り。
味はまろやかで、インパクトがよい。ボディもあり、塩味が効き、ほろ苦さとまろやかさが交互に長く持続する。(87点)

Barbera d'Alba Vigna Cuculo -Cavallotto 2007

2012-04-04 15:55:31 | Piemonte ピエモンテ
”バルベーラ・ダルバ ヴィーニャ・ククロ”カヴァッロット 2007 -ピエモンテ州

いわゆる大量生産品のワインでなければ、ボトルごとに微妙な違いが出てきてしまうのはいた仕方ない。
最初に持ってこられたボトルは、テイスティングをした時に、疑問を持った。
わずかだがコルク臭がする。そして、微妙ではあるが生木の香り、香りは弱く、ハリがない。ただ、そう頻繁に飲むワインではないので私の感覚が間違っているかもという疑問もあったし、いつも行く場所であったので、これで取り替えてもらうのも悪い気がした。
そして、普通の人なら絶対に気がつかない程度の欠点だったので、取り替えようか?とは言ってくれたものの、ちょっと様子を見ることにした。
そして、その時は経営者のセルジョがたまたまいなかった。
暫くして、セルジョがやって来て、すぐに取り替えてくれ、幸い問題のないワインにありつけた。
まだコルクと断定するほどではないが・・・というワインは「不幸なワインbottiglia sfortunata」と呼んでいる。
こういう微妙なワインにあたると、本当に困る・・・

試飲はもちろん2本目のボトルのものである。

ところで、テイスティングは、ある程度慣れてくると簡単なものに思ってしまうが、すこし前、醸造家、ソムリエ、ワイナリー経営者などで、ごく普通に食事をしていた時に出されたワインが、コルクではないと思ったのに、一人だけ疑問持ったということがあった。
以来、どんなワインでもかなり注意するようになった。

スミレの花の香り、フルーツは熟した感じから若干のコンフィの香りがきれいで、伝統的な作り手なので、媚びるような香りがない。スパイス、リコリースなど、落ち着いた感じで、また香りが上がるのに時間がかかる。
味は酸がきれいで、かなりしっかりしたタンニン、持続性が良い。(87点)

Franciacorta Brut -San Cristoforo

2012-04-04 15:44:20 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
”フランチャコルタ・ブリュット”サン・クリストーフォロ -ロンバルディア州

あまり良く知らないフランチャコルタ。
フランチャコルタの試飲会で飲んだことはあるかもしれないが、意識して飲んだのは初めて。

香りは柑橘、緑が香り、花の香り、そして、メドトクラシコにお馴染みの酵母、パンの香りは、田舎パン風。
味は、発泡が優しく口の中で弾ける感じ。酸味が心地よい。(85点)

場所が暗いのでボトルの写真がほとんど見えません。ごめんなさい。