乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『刺繍』  イラン女性が語る恋愛と結婚

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのアブアネの女性。)

       

 

記録だけ  

 

2008年度 90冊目  

 

 
  『刺繍』 
  イラン女性が語る恋愛と結婚

 

 

 マルジャン・サトラビ 著

 山岸智子 監訳

 大野朗子 訳

 明石書店

 2006年7月5日 第1版 

 2300円+税

 

 

 今朝5時頃に読んだ三冊は『刺繍

 単純に『刺繍』をさす、日常のイラン女性の話だと思って手に取ってみたが、少し違う。内容はいたって濃い。

 イラン女性の外内面における本音や考え、感覚は手に取るように分かる。

 兎角日本人主婦などから考えるとイラン女性はチャードルに身を包身、内なるところが見えてこない部分が多い。

 そういったジレンマを真っ向から解決してくれる秀作。

 

 イラスト中心に説明といったスタイルで、万人にわかりやすく楽しめるであろうと感じた。

 

 

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『イランを知るための65章』明石書店

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのアブアネ。)

 

   

 

記録だけ  

 

2008年度 89冊目  

 

 エリア・スタディーズ
  『イランを知るための65章』 

 

 

 岡田恵美子

 北原圭一

 鈴木珠里 編著

 明石書店

 2004年9月30日 第1版 

 P.392 2000円+税

 

 

 今朝5時頃に完読した本は『旅の指さし会話帳 18 トルコ』を含めて三冊。

 その内の一冊が、『イランを知るための65章

 この本がまた すこぶる楽しい。

 内容がバラエティに富んでいて、主婦の私でも何とかわかり、楽しむことができた。(笑み)

 

『イランを知るための65章』は元々は、先日 大阪の民俗学博物館に行った折、購入コーナーで見つけて 読みたくなった本の一つ。

 明石書店出版および世界の内容ということだけを覚えておいて、帰宅後 アマゾンや図書館蔵書検索などで調べ、近くの図書館にお願いしておいた。

 

 手にとって楽しむと、そのわかりやすさと楽しさとでわくわくする。

 知らないことが多く書かれていた。

 少しはイランを知ることができたのでは無いかと 喜んでいる。

 

 このシリーズは他にもいろいろな国で出ている。

 折を見つけて、楽しんでみたい。

 井の中から、少しは世界が見えてくるかも知れない。(笑み)

 

 

 この本の中で一点、個人的嗜好の問題として、記録しておきたいことがある。

『イランの採話できる民話は、動物寓話、本格昔話、笑い話と小話、形式譚と多岐にわたる。・・・・・・発句「むかしむかし」・・・・・・

 結句→「カラスは家に帰らなかった」』 

 

 民話が昔から好きなので、こういった結句は気に掛かる。

 ひとつ イランの結句も覚えておくことにしよう。

 

 

 

AMAZONより 内容構成 ↓
 1 文学・言語
第1章 華麗な恋文――ペルシア文学
第2章 文字の帝国、語りのレジスタンス――『シャー・ナーメ(王書)』
第3章 ペルセポリスの記憶――アレクサンドロス伝説
第4章 葦笛の響き、象徴の舞い――ペルシア神秘主義文学
第5章 俳句との邂逅――現代イラン詩抄
第6章 二〇世紀を駆け抜けた女性詩人たち――パルヴィーンとフォルーグ
第7章 時代の苦悩と生の悲劇的感情――作家サーデグ・ヘダーヤトの肖像
第8章 語り継がれるイランの伝統思想――イラン民話学の現状
第9章 イランのシンデレラ物語――シンデレラの比較民話学
第10章 ダレイオスのことばとシャープールのことば――イラン語派
第11章 ペルシア語はどこまで通じるか?――イランことば探訪(1)
第12章 お国ことばさまざま――イランことば探訪(2)
 2 芸術
第13章 王権神授と虚偽の造形――イランの古代美術
第14章 イラン美の源流――イスラーム時代のイラン絵画(一四世紀まで)
第15章 華やぐティムール朝宮廷文化――王族による写本芸術の保護
第16章 芸術の爛熟――サファヴィー朝の絵画、その光と影
第17章 真っ黒と斜めの書?――イランの書道作品に親しむ
第18章 エスファハーンの輝く彩画タイル――イランの建築装飾の技法と美
第19章 模様は歴史を語る――ペルシア絨緞
第20章 イラン映画は子ども向け映画か?――イラン映画と日本人
第21章 『風の絨毯』の舞台裏――イラン映画は今
第22章 映像になった言葉たち――イラン映画と詩の蜜月
第23章 イラン音楽の楽しみかた――三つの観点から
 3 宗教
第24章 イラン的イスラームとは何か?――イランの宗教的伝統
第25章 ここにイランのパッションがある――シーア派の哀悼行事
第26章 聖性への憧憬――イラン最大の聖地イマーム・レザー廟
第27章 都市での争い――中世の宗派対立
第28章 神に対する愛――イランのスーフィズム
第29章 実践的道徳――周囲を敵に囲まれた人の処世術
第30章 古代イランの元祖魔術師?――ゾロアスターの虚像と実像
第31章 イランが生んだ宗教――現代に生きるゾロアスター教
第32章 イヌ派かネコ派か?――ゾロアスター教とイスラーム
 4 歴史
第33章 イラン考古学最前線――旧石器時代からサーサーン朝ペルシアまで
第34章 正倉院のガラスを求めて――ギーラーン地方の考古学
第35章 イスラーム以前の輝かしい時代への賛歌――『ノウルーズ・ナーメ』
第36章 多民族共生の歴史と「国史」の齟齬――イラン史を求めて
第37章 シーア派国家への道――サファヴィー朝の成立と繁栄
第38章 屈辱と懐旧と――ガージャール朝
第39章 歴史の一貫性――イランの近代史と宗教
第40章 現代に蘇る石油国有化運動――ナショナリズムと自由
 5 地理・風土・民族
第41章 ノウルーズ文化圏――イランの地理・風土・民族
第42章 ザーグロスの南、ファールスの春――イラン南部の風景
第43章 携帯電話がほしい!――ガシュガーイー遊牧民
第44章 クルディスターンの「分割」――クルド人と国境
第45章 近くて遠い隣人――イラン人とアフガン人
第46章 イラン系文化とトルコ系文化の十字路――中央アジア
第47章 イランとカフカス、日本を結ぶミッシングリング――アルボルズとエルブルース
 6 政治・経済・社会
第48章 イランの近代性と歴史の連続性――イラン・イスラーム革命
第49章 ヘジャーブに見るイスラーム革命――女性の政治参加と体制維持
第50章 あるイスラーム法学者の「造反」――ヴェラーヤテ・ファギーフ体制への挑戦
第51章 イランの保守・改革の対立と国際社会――イラン外交
第52章 バーザール商法を超えて――イラン・ビジネス事始め
第53章 革命と戦争の向こう側に――地方社会の変容
 7 生活文化
第54章 女性パワーの源――イランの女子教育
第55章 教育は社会を語る――小学生の学校生活
第56章 一般行事は太陽暦・宗教行事は太陰暦で――暦の変遷
第57章 イスラーム・プロパガンダと自由化の波のはざまで――イランのマスコミ事情
第58章 縮まる都市と農村の格差――イランの医療事情
第59章 利用された「伝統服」の一〇〇年――チャードルに映るイラン
第60章 都市と住宅――住居環境
第61章 ゆるやかな男女別と男女同席――テヘラン乗り物事情
第62章 生者と死者を結ぶコミュニケーション――墓参りと夢
第63章 集いの楽しみ――半世紀前のテヘランの娯楽から
 8 日本とイラン
第64章 海を渡った恋の詩――文化交流
第65章 蜃気楼の彼方に――イランへの眼差し

 

 

       すこーん すこーん こめだんご

 

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『旅の指さし会話帳 18 トルコ』 

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真はイランのアブアネ。土でできた家が、たち並ぶ。    2007.9.24)

 

記録だけ  

 

2008年度 88冊目  

 

 『旅の指さし会話帳 18 トルコ』 

 

 

 磯部加代子 著

 情報センター出版局

 2007年10月13日 第2版 4刷

 P.127 1500円+税

 

 

 

 こどもが大学生協で 『旅の指さし会話帳 18 トルコ』を買ってきた。 

 私は旅の指さし会話帳シリーズが好きで、これ一冊あれば結構な時間を楽しむことができる。

 語学センスは無いので、覚えることはできない。

 が、見ていると、食事や生活習慣などが 何となくぼんやりと見えてくるから 不思議。

 楽しいので、ざっとだが、4回も読んで楽しんでしまったよ。馬鹿だな。

 

 トルコ語はペルシャ語によく似た単語がいくつもあった。

 スペイン語の『バンコ』(銀行)のような感じ。

 やはりトルコとイランは、当たり前だが、近いんだな。

 

 トルコとイランは食事や菓子などもにた部分がある。

 しかしながらトルコは三大美食ともいわれているので、味付けが違うのかなぁとも感じる。

 去年トルコに行った娘の話だと、食事はすこぶる旨いとのこと。

 菓子も旨いが、かなり激甘らしい。

 今年はそのトルコへ、こどもが一ヶ月弱、遊びに行くという。

 初めは西の方も行くとも言っていたが、今はトルコだけを制覇すると行った気持ちが強くなっているらしい。

 どちらにせよ安全第一。

 それが第一条件である。

 

 我が家は全員が、結構ばたばたと海外に行くことも多い。

 つい先日はもう一人のこどもがタイに一人で行ってきた。

 列車の一番安い席二乗ると、タイ人ばかりで、買い出しの方が多かったとのこと。

 私からすれば そういった話は まるでテレビの世界だ。

 今時のこどもはかなり積極的である。

 私たち夫婦はといえば、その国の生活は見たいのでバスや夜行電車には乗ってみたい気もするが、

『楽が一番。無理をしてはいけない。』

と、自らに言い聞かせる。

 どこの国でもできるだけ国内線かタクシーで楽をしたいといった気持ちが先に立つ。

 軟弱な私たち夫婦に対して、若者はえらい!と、つくづく思う今日この頃である。

 

 先日タイに行ったばかりのこどもは、今月末には友人とインドに出かけるという。

 もうこうなれば、好きにして~~といった感じ。

 無事な笑顔とおみやげを期待する、馬鹿親である。

 

 そして、今現在、こどもは二人とも各自友人と、国内旅行に出かけている。

 まぁ、経験上 若い間に好きなことを思う存分やることはいいだろう・・・。

 そんな風に思いながらも、私たち夫婦はどこも行かずに、夕方の散歩を楽しみにしている慎ましやかさだ。

 こういった何でもない時の流れも、いい物ではないだろうか・・・。

 

 

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