乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『オペラ座の怪人』 劇団四季 (大阪四季劇場) 

2008-08-09 | 舞台・芝居

 

記録だけ

   『オペラ座の怪人』 (大阪四季劇場) 2008. 8/7

 

 

 8月7日、一人で『オペラ座の怪人』を観に行く。

 劇場は大阪梅田二丁目、高級ブランド店がたち並ぶ、ヒルトンホテルの七階にある。

 娘はこのあたりが好きらしい。

 結構情報通で、地下では小じゃれた 旨い食事や茶を頂くために、娘の後から のこのことついて行くこともある。

 最近の二三歳女子は、相当に今風の粋な生き方を好みとするらしい・・・。

 

 さてさて、劇団四季を観るのは、私はまだ二度目。

 以前は 息子と『キャッツ』を観た。

 会場は依然と今回は異なる。

 S席(一等席)の2階最前列だったが、どう考えても人間工学的に設計ミスとしか言いようのない会場であった。

 前のめり禁止・・・どころではない。

 シートの後ろに体をぴったりとくっつけてないと、ステッキを持った係員の鋭い視線と暴言とステッキがとんでくる。

 だが、シートに身をぴったりと付けると、舞台は2/3暗いしか見えないのである。

『キャッツ』そのもののできばえと 客への喜ばせ方に対しては満足のいく物ではあった。

 しかしながら、一等席で見えないという あまりにも矛盾した構造上に問題のある四季専用の劇場。おまけに 怖い係員の品のなさに、私は劇団四季から自ずと足は遠のいていた。

 

 そういった経緯をふまえながらも、私を今回 『オペラ座の怪人』に行かせた理由がいくつかある。

 まずは『オペラ座の怪人』が好き。

 加えて 六月にシアターTVにて、花組芝居の『歌舞伎座の怪人』と 映画『オペラ座の怪人』をやっていたこと。

 また、今年の七月歌舞伎が 今までになく悶々としていたこと・・・といった理由が考えられる。

 

 とりあえず家族に相談した上で、すぐに観られる『オペラ座の怪人』のチケットを手配してもらい、滑り込みで観ることができた。

 今回は前回の席の痛みをふまえ、同じ等級だが、一階席で観ることにした。

 前回とは大違いで、役者の表情なども楽しむことができる。

 落ち着いた気分で観劇にのぞむ事ができた。

 

 恥ずかしながら、劇団四季のことは 私は全く知らないので、誰が出てようと、顔と役者の名前が全く一致しない。

 それでいて 私は観劇の折、よほどのことがない限りは 番付やパンフレットを買わないので、名前に加えて内容もいい加減なものである。

 

 以前こういう事があった。

 普通の歌舞伎ならまだしも、猿之助劇団のスーパー歌舞伎とあらば、『ヤマトタケル』を観ていて 役者が二役していても分からない。

 役もこんがらがり、話は分かったような分からぬような・・・とほほといったしょげる思いを味わい、臍を噛んだ。

 こういった苦い経験も味わったことがあるが、今回もパンフレットは未購入。

 書棚にこれ以上の番付類を置くのは、気が阻む。

 役者名はまあいいや・・・と割り切って、舞台に没頭。

 

『オペラ座の怪人』はよかった。

 流石にオペラ座と名がつくだけあって、皆さん内容もご存じのように劇中劇が楽しめる。

 この劇中のオペラが半端じゃない。

 オペラとまでは言い難いが、オペレッタのように軽やかで楽しく、観ていて心がわくわくしてくる。

『ああ、しあわせ~~。』

と感じさせてくれる劇中劇なのだ。

 

 劇団四季の役者の歌のうまさには、脱帽。

 私の心は舞台に上がり込んで、リズムをとって踊り楽しんでいた。

 

 ライトや構成、室内之装飾品や背景、衣装は興味深い。

 食卓の上に配置された食事や食器や 獲物の兎二羽などは、まるで上質の絵画を 目の当たりにしているよう。

 心は弾む。

 

 クリスティーヌ役の方は、表情豊かで見入ってしまった。

 オペラ座の怪人役の方の声が好きで、CDを買おうかとも思ったが、欲しければAmazonを検討しよう・・・と、思いとどまる。

 しかしながら この方の声の調べが今も心に響き、家事の合間には口ずさんでしまうから不思議だ。

 この声は魔力を持っている。

 

 一体誰なのだろうか・・・とネットで調べてみると、劇団四季をこよなく愛しておられるであろうファンの方のサイトにたどり着いた。

 日ごとに劇団四季のいろいろな劇の配役を記録し続けて下さっていた素敵なページ。

 8月7日分を参考にさせていただいて、記録をさせていただきました。

 ありがとうございます。

 

 『オペラ座の怪人』 2008. 8/7

オペラ座の怪人 : 高井 治
クリスティーヌ・ダーエ : 高木美果
ラウル・シャニュイ子爵 : 岸 佳宏
カルロッタ・ジュディチェルリ : 種子島美樹
メグ・ジリー : 荒井香織
マダム・ジリー : 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ : 増田守人
ムッシュー・フィルマン : 小泉正紀
ウバルド・ピアンジ : 半場俊一郎
ブケー : 平良交一
 

 
【男性アンサンブル】
瀧山久志
佐藤圭一
斎藤 譲
林 和男
根本健一
桝本和久
佐藤季敦
柏田雄史
見付祐一
 
【女性アンサンブル】
山本彩子
ナ ユミ
齋藤まり
松ヶ下晴美
日谷百合
嘉重諒子
畠山 馨
長谷川智佳子
籏本千都
是澤麻伊子
田窪万理子
吉田郁恵

 

『オペラ座の怪人』は楽しかった。

 また観たいといった 衝動にかられる舞台であった。

 ほろ苦さと切なさが心に染み渡り、私は涙して観ていた。

 良い舞台だったと感じる。

 

 見終わって、私は素っ頓狂だが、今度は無性にロシアのサーカスが観たくなった。

 困ったものだ。

 次は ベリーダンスと11月の『フィガロの結婚』までは、お預けだな。

 舞台をもっと楽しみたいが、家族にも悪いので、シアターTVで我慢することにしよう・・・。

 

 

 

コメント (6)
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