ハムナプトラ 3
The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor
2008年 アメリカ映画 1時間52分
監督 ロブ・コーエン
脚本 アルフレッド・ガフ
マイルズ・ミラー
この映画の好きさ ★★★★★ ★★★☆☆
娯楽度 ★★★★★ ★★☆☆☆
満足度 ★★★★★ ★☆☆☆☆
歴史的背景 ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
(昔々あるところに・・・といった感覚で見ると
★★★★★ ★★☆☆☆)
楽しさ ★★★★★ ★★★☆☆
馬鹿さ加減 ★★★★★ ★★★☆☆
話の展開 ★★★★★ ★☆☆☆☆
ラストの音楽 ★★★★★ ★★★★★
ラストの字幕デザイン ★★★★★ ★★★★★
中国の背景や 雲南省に近いシャングリラが気になって、『ハムナプトラ 3』を見ることに決め込んでいた私。
開演40分前に 急に、
「映画に行こう・・・。」
「ま、いいか。」
ってな乗りで、散歩がてら 家族と映画に行く。
根をつめて仕事をしていた家族にとっては、いい気分転換になったのではないだろうか・・・と、かってに決め込んでいる。
とんだ都合の良い 良妻気取りである。
『ハムナプトラ 3』は楽しく、大いに笑い転げた。
時代的な矛盾は感じるものの、娯楽映画としては、見事に楽しい。
夫婦間のコメディ性もアメリカ映画といった軽い乗りで、お気軽だ。
初めの方で男性が双眼鏡を(多分)上下逆さに見ていたの、あれはいいのか?といった 一人つっこみも、楽しいものだ。
竹に記された象形文字は亀甲文字とトンパ文字で意見が分かれた。
私は、シャングリラということを考えると雲南省に重きを置きたい。よって、トンパ文字ではないかと思うのだが。
竹を南京玉簾のように門型に広げ、呪文を唱えた場面も、トンパ先生の頭のかぶり物に似ているではないか・・・といった訳の分からないこじつけ。
いずれにせよ呪術的要素を含んだ象形文字ということで、どちらの文字でもこだわらぬ方が、精神的開放感がある^^
こりゃこりゃ!
いくらコンピュータでできているとはいえ、兵馬俑をあんな具合に破壊してしまうのは、どうかな?
制作者のひょうひょうとした感覚の怖さに、或意味現代恐怖を感じてしまった。
あのような貴重な兵馬俑をゾンビ化すると行った感覚は、私には考えられないな。
だが、これは 或意味素晴らしい取り組みともいえよう。
上海の近代的社会の中で、こういった文化遺産を対比させ、いつの時代に対しても闘いといった感覚を持たらせる描き方は、秀逸ともいえる。
それは小出楢重画伯が女性という被写体の腰部分を、ぞうきんのねじれと同じ感覚を持ち、描くといった感覚に近いか・・・。或意味、類似点を感じる。
こういった客観的立場から、映画制作に取り組むことも、基本的でいいのかも知れない。
私は『ハムナプトラ 3』を見る上で、一つのテーマを持っていた。
シャングリラをどのように描くのか。これはかなり難しい。自分の描く理想郷を描くのか、古典的に調べ、練り上げて制作を試みるのか・・・。
制作者の感覚によって、全く違ったものになるはずである。
そして『ハムナプトラ 3』では後者の立場をとられていた。
映画の中で描かれたシャングリラに対しては、私は意見を持たない。
私は私の シャングリラをしっかりと持っているつもりだから。
雲南省近くのシャングリラには以前から行ってみたいと思っていた。
だが、現実問題として、そうたやすく願いが叶うものではない。
どのように観光地として、或いは自然をうまく生かして作られて見せてくれるのか、確かめに行ってみたい。
それをものの見事に、レディスディーを利用して、映画制作関係者に限ってのものだが、一つのシャングリラをみることができたのは光栄である。
最後に、ジェット・リーが・・・悪役で不細工に描かれていたショックは、大きいよ・・・。-h-;;
終演後、二人でお茶を楽しんだ。私は美味しいケーキも食べたよ。
映画の話だけで小一時間はもりあがっていたな。
二時間ぐらい話し込んで、また散歩して家に帰ったんだ。
普段は家で話しているけれど、場所を変えて会話を楽しむのも、楽しいことだね。
こういったきっかけを作ってくれる『ハムナプトラ 3』は、結果的に良い映画なんだと思うな^^