「猫に鰹節」とは、よくいったものである。
うちのねこは、鰹節と缶詰が好物。
デザートくらいの割合で、キャットフードも食べる。
鰹節は業務スーパーで大袋。
缶詰は、人間がかいでもひきつけられるほどの、美味しそうな香りがする。
以前、テレビでみたが、キャットフードは美味しいという。
納得はいくが、まだ試す勇気はない。
話変わって、私は料理をつくるのが好き。
へたの横好きと、一人ほくそ笑む。
普通に和食をつくるのは 好み。
だが、無国籍料理や変わった国の料理をつくるのも好き。
月に二,三度は つくりたい料理の国風の音楽やテーブルセンターを用意し、日本ながらにして知らない国に行った気分を楽しむことにしている。
これはよい。
節約できて良い気分。
材料費や花代だけで、気分は諸外国である・・・のはず。
一人悦にひたっているが、さて、家族たちは喜んでいるのかどうかは 定かではない。
私はもう三年以上前から、毎日のようにパンを焼いている。
このパンの種類にも波がある。
おかずパンやピザ。サフランやディルパン、ふすまやライ麦パン。レーズンや桑のみなどのドライフルーツパン。ナン、長芋で膨らますパン、シナモンシュガーパンなど、我が家にはその時の流行パンがある。
そして今はまた元に戻っておかずパンやあんパン。
おかずパンの中でも、今週は焼きそばパンに挑戦している。
これがなかなか配分が難しい。
野菜は多く入れたいし、味付けは極力薄くしたい。
そばに腰を残し、朝食や子どもの昼のお弁当として最適の焼きそばパンをするには、配分や焼き方を考え出すのに結構時間がかかる。
香辛料はいろいろと使いたいたちだが、焼きそばパンの場合は、こしょうと言ったシンプルさが必要で、ぐっ!と我慢する。
中に入れると 腰はなくなり、ピザ風にすると 麺はスナック菓子のようになる。
市販の焼きそばパンのように後で入れるのでは、パン焼き遊びとしては、面白みがない。
簡単なようでなかなか手強い。
平行して 今凝っているのは あんパン。
これも簡単なようで、奥が深い。
まず 小豆。
いろいろな産地のものを炊くが、私には大して変わりはない。
砂糖は使わず、ラカントを使用。
あんこ好きの私には、ラカントでつくるあんこは、研究に研究の余地ありと言ったところ。
あんの水分の飛ばし方はどこで止めるか。
これも好みもあり、難題である。
加えて生地。
これはライ麦などを加えた方が、家庭の味と言った風で美味しい。
料理は主婦に取ってまたとない遊び。
大手を振って時間と多少の出費を費やせる。
料理の頓珍漢な私を一角の料理家気分にひたらせてくれる。
材料配分ができあがるまで気長につきあってくれる家族たちは、私にとって大切。
またとない愛情深い人たちである。
感謝感謝。
今までにできあがった我が家の料理集を人に話したいような、秘密にしておきたいような、複雑さも楽しい。
私って、お気楽な人。