乱鳥の書きなぐり

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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-10 【巻一 院御所(法住寺殿)、窠文(かもん)他】三十四〜四十紙 中央公論社 小松茂実編

2020-08-31 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

 『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-10 【巻一 院御所(法住寺殿)、窠文(かもん)他】三十四〜四十紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

【巻一 院御所(法住寺殿)】三十四〜四十紙

 院御所(法住寺殿)の寝殿の南面。
 
 窠文(かもん)を表した縄張り。
 
 
 
 寝殿は南廂(みなみびさし)から周縁(まわりえん)の簀子(すのこ)
 
 院司で主上到着を法皇に奉上して戻るところ。
 
 
 
 
 
 
 
院御所(法住寺殿)
 1 上皇の居所。仙洞 (せんとう) 。藐姑射 (はこや) の山。
 2 上皇の呼称。
 
法住寺
 法住寺(ほうじゅうじ)は、京都市東山区にある天台宗の寺院。後白河法皇ゆかりの寺である。
 
 
(カ)
 
 巣。鳥や獣の巣。地中にある巣。
 穴。くぼんだ穴。
 部屋。家。
 
窠文(かもん)
 
 元来動物の穴巣を意味している。
 
 転じて円形の区画を穴巣に見立てて、そのなかに唐花(からはな)が入っている文様を(かもん)という。
 
 またその形が瓜(うり)を輪切りにしたときの断面に似ているので、木瓜文(もこうもん)とよぶ場合もある。
 
 元来中国の唐代、朝服に用いられた文様の一つであったが、奈良時代に日本に伝わり、のちに公家(くげ)の有職(ゆうそく)文様となる。
 
 この文様は、単独に使用される場合と、霰(あられ)の地文と結び付いて、に霰文様となる場合がある。
 
 後者は中世以後の表袴(うえのはかま)や裳(も)に多く使用される。[吉村元雄]
 
 
南廂(みなみびさし)   (大辞林)
 
 清涼殿の南庇みなみびさしにある、殿上人の詰め所。院の御所にもあった。殿上。
 
南廂(みなみびさし)   (日本大百科辞典)
 
 清涼殿の南廂(みなみひさし)をいう。
 
 殿上人はここに控え、上の戸から東廂の御前に参進した。
 
 常には蔵人が詰めており、また、公卿の僉議(せんぎ)も行なわれた。
 
 清涼殿の控室・事務室・会議室を兼ねた所で、台盤(だいはん)、出御の際の椅子(いし)、殿上の簡(ふだ)、鳥口(とりぐち)の文杖(ふづえ)などがおかれている。
 殿上。
 
 ※侍中群要(1071か)五「候殿上之間大臣被参来者、起座隠去」
 
 
主上
 
  天皇を敬っていう語。 おかみ。 至尊。
 
 
法皇
 
 現在の天皇を指す意味で、今上天皇(きんじょうてんのう)と呼ぶこともあります。
 
 上皇とは太上天皇の略で、天皇の位を後継者に譲った天皇の称号です。
 
 太上天皇のことを「院」と呼ぶこともあり、平安・鎌倉時代にあった「院政」とは、この呼名からきています。
 
 法皇とは太上法皇の略で、出家した太上天皇に送られる称号です。
 
 
 
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