2014/03/30
「櫛八玉の 神が膳夫カシワデの 役目して 神鵜となりて 御饗ミアエを献上()」
「是コの我が燧キれる火は 高天ヶ原には 神産巣日の御祖命ミオヤノミコトの とだる天の新巣ニイスの凝烟ススの 八拳ヤツカ垂るまで焼タき挙げ 地ツチの下は 底つ石根イワネに焼タき凝らして 栲繩タクナワの 千尋繩打ち延ハへ 釣ツリ為スる海人の 口大クチオホの尾翼ヲハタ鱸スズキ さわさわに 控ヒき依ヨせ騰アげて 打竹サキタケの とををとををに 天の真魚咋マナグヒ献る()」
「
この吾が 燧キりだせる火は
天上の 高天ヶ原の
神産巣日 御祖命ミオヤノミコトの
輝ける 天アマの新居で
凝烟ススなして 長く垂るまで
焼タき挙げて 地下に向けては
岩盤に 至りしほどに
焼タき固め 楮コウゾの長い
繩を打ち 延ハへ釣ツリをする
海人が 口が大きく
その尾鰭オヒレ 張った鱸スズキを
さわさわと 控ヒき依ヨせ騰アげて
割竹が たわむばかりに
どっさりと 聖なる真魚マナの
料理捧げる
(奏上文を七五調にした)」