そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

虚子の一句と雑感(04/08)

2018年04月08日 | 日めくり帖

2018/04/08

「独り句の推敲をして遅き日を
 (高浜虚子
 /この俳句虚子が作れる絶筆でこの日彼は逝ってしまいき
 /法要の挨拶文に添えられし句仏忌用の俳句でありし)」

「短歌会歌の溢れぬ人もいてやめたいと言いやめるなという
 (『歌の小みち』を届けに行く)」


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「猿丸と人麻呂」を読む

2018年04月08日 | 字余り

2018/04/07

 「猿丸と人麻呂~天才歌人を抹殺した闇の真相」(中村真弓著)を読んだ。2018年1月31日第一刷発行だから2ヶ月くらいしかたっていない新刊書である。全部で380ページ位の本だが、論証をやりながら話が展開するので、一般的にはなかなか難しい本であると思う。いろいろ、楽しみ方はあるので、ざっと通読するという方法もあろうが、わたしの場合はマーキングし線を引きながら2日をかけて読んだ。読後感想と思って書き始めたが、興奮していて何を言えばいいのかわからない。内容について、結構衝撃的なことをあれやこれやと言っているので、簡単には伝えられない。著者も、読んでしまったら後戻りはできないと言っている。
 万葉集は、いつ、だれが、なんのために、どのようにして・・・と、いろいろな疑問が気になってしょうがない。五年位前に、講談社文庫の中西進さんの「万葉集 全訳注/原文付」全五巻をもとに、20巻4516首を超訳的に読んだことがある。その時に得たものをそのまま放置しておくのはもったいないので、今また、新たな視点で読もうとしているのだ。そのころは、考えもしなかったことが色々出てきて、万葉集はわたしにとってきらびやかな迷路に迷い込んだようなものである。【老いていま万葉集に親しめるいまさらながら読みて楽しき】という心境である。万葉集にかかわる関心を箇条書きにすると・・・
¶全体的には大伴家持が主な編集者であるが、巻1,巻2は誰が編集したのか・・・
¶万葉集の最後の歌は、「いやしげ善事」で括られているが、この時の家持の気持ちは・・・
¶持統天皇の継嗣問題と藤原不比等を告発している書だというが、・・・
¶人麻呂の歌は家持に次いで、400首以上もなぜ収録されているか・・・
¶人麻呂は罪人になっているが、誰が人麻呂を抹殺しようとしたのか・・・
¶人麻呂は、梅原猛氏のいうように石見で水死刑にされたのか・・・
¶人麻呂と同じくらい、額田王が重要だと思うが思うがその根拠を探せ・・・
¶貧窮問答歌で有名な山上憶良は、それだけではないことを示したい・・・
¶読み人をわざと伏せたり、無理に変えたりしている形跡があるが・・・
¶「万葉幻視考」で鎮魂・清明・誇り高い敗者の書とあるが・・・
¶歌の配置で告発していて、告発内容は歌語りとして読めと言われるが・・・
¶大伴家持の浮き沈みを表す「人生カーブ」を描きたいが・・・
¶万葉集の主旨を百人の歌を撰録して「万葉百人一首」を作れないか・・・
¶大伴旅人の酒の歌は単なる酔っ払いの歌なのか・・・
¶万葉集を構造学的に分析できないか・・・
「猿丸と人麻呂~天才歌人を抹殺した闇の真相」の読後感想を書こうとしていたが、またそのうちに、ということで終わりにする。

 



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